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ありがとうの循環を、仕組みの力で増幅させる【後編】

「不幸な離職を無くし、誰もがイキイキ働く社会を創りたい」というビジョンの元、株式会社アルトでカスタマーサクセスマネージャーとして活躍される久志本 寛子さん。ご自身の持つストレングスファインダーの資格も活用し、メンバーとの意欲醸成に役立てているそうです。
今回は久志本さんのインタビュー後編です!
前編はこちらからご覧ください!

チームワークへの貢献度が可視化された仕組み作り

荒井:ここからはHLLメンバーでもあり、株式会社スぺサンのCHOでもある佐藤からも質問させていただきますね!

佐藤:
ありがとうございます。私も社内で施策を回している側なので、よくぶち当たる課題があるんです。"幸せに働くため"の社内施策って、重要度は高いのに緊急度は高くないと判断されることも多いと思います。そのせいで、みんな初めは参加してくれるんですけどなかなか運用に乗りづらいと感じていて。社内施策などで続けていくポイントはありますか?

久志本:世の中のほとんどの人が抱えている課題ですよね。ポイントは2つあると思っていて、やっぱりその推進者の人が諦めずに旗を振り続けることは外せないポイントだと思います。新しい人が入ってきたり、入れ替わったりしても、ちゃんと「この仕組みはこういう目的で、こういう使い方でやっていくものなんだよ」と伝え続ける人が必要だと思っています。
私たちの場合は「習慣化サポート」という形で、その部分をサポートしています。

2つ目は、施策の仕組み内で循環のモチベーションを引き出す事も重要だと思います。例えば「サンクスカード」にしても、書くのはいいけど書いた後にちゃんと相手に渡されているかとか、たくさん書いた人は評価されるのか、それとも多くもらった人が評価されるのかだったり。書いた人と受け取った人双方のモチベーションをケア出来ているか、だったり。施策をする中での評価基準であったり、それが実感を持ってメンバーに返ってくるということもポイントかなと思いますね。

例えば、弊社の「thanks!」の話をすると、サンクスを送った人も、もらった人もポイントがつきます。チームワークへの貢献の証が可視化されたものがポイントという考え方をしているので、「thanks!」上でアクションをしてポイントをためている人というのは、チームワークに貢献するアクションをたくさんとっている人ということになります。

たまったポイントを交換できる機能があるんですが、これは会社側からの「理想的なアクションをしてくれた」という承認になります。なので、自分たちだけがやり続けていて、会社は見てるか分からない、と思わせない仕組みになっています。
社員として嬉しいTポイントやAmazonポイントに交換できるので、これが毎月となると継続のモチベーションにもなります。継続するモチベーションをどこに置くかというのは人それぞれですが、そこに刺さるようなアクションが出来ると続いていくのかなと思います。


佐藤:チームワークに貢献してるってすごい素敵な言葉ですね・・!
組織って、スキルセットが高くて成果を残している人だけが必要なのではなくて、チームを円滑に回してくれる人の存在も重要だと思います。テレワークになって、そういった人の存在価値も見えづらくなってしまいましたよね。チームワークに貢献してくれた人をちゃんと承認していけるのは、今の世界の状況から見ても理に適っていると感じます。

久志本:そうですね。組織における「縁の下の力持ち」って必ず存在するんだけど、見えにくい部分もあって。クライアント企業の中でもそれが課題だって感じている人が多いなと感じます。

佐藤:そういう感度が高い会社は、増えてきてるんでしょうか?

久志本:それはありますね。やっぱり、社会的にもそういう考え方にフォーカスが集まってきている気はします。

佐藤:以前まではそういうサービスってなかったですもんね。概念自体もなかったですよね。

久志本:ほんとですね。良い社会になってきたって思いつつ、競合はめっちゃ増えてきてます(笑)。

週一回、チームのメンバーがオープンに意見を交わし相互理解を深める場を

荒井:久志本さんは、誰かの役に立ちたいというご自分の働くモチベーションと、会社が叶えたいビジョンが合致してますよね。その状態を作れれば、働くうえでの充実度や幸福感も得られやすくなるのかと思います。
前回のお話でも、社内の取り組みとしてビジョン共有に力を入れているとありましたが、会社のビジョンと自分の人生とを照らし合わせるといった事は、日々言語化しながら行なっているんでしょうか。

久志本:そこでいうと週に1度は、代表と社員がオープンに集まる機会を設けていますね。会社に対する本音とか提案って、普段は言いづらいじゃないですか。だから、あえて考えている事などを言う機会があったら良いなと。実際に集まるときも、ちょっとした雑談から入って、そういえばこれってどうなってるんですかとか、どんな思いでやってるんですか、という自然な流れで話せるように工夫はしてますね。

佐藤:その場づくりで意識していることってありますか?

久志本:そうですね、会の中で話したいこととか、お互いの相互理解が深まるようなテーマを持っておくのは大事だと思います。何もない状態でいきなりは難しいと思うので。
例えば、自己理解・他者理解ってチームでやっていく上で重要だよね、という考えを私が持っていたので、「ストレングスファインダー」という診断ツールを試してみました。私がストレングスコーチ資格を持っているので、メンバーにも受けてもらった上で個別セッションをして、チームで集まったときにシェアしたりして、うちのチームって全体的に観たらこんな傾向があるね、と理解を促進したりしました。

佐藤:贅沢な会ですね!

荒井:面白そう、やってほしいですね!交流会でぜひ!(笑)
本当にいろんなことに挑戦されていて、提供されるサービスにもそれが落ちていて、一体性があるってすごいですね。貴重なお時間ありがとうございました。

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株式会社アルト  カスタマーサクセス マネージャー
久志本 寛子(くしもと ひろこ)

久志本 寛子(Kushimoto Hiroko)

1989年 東京出身。
学習院大学卒業後、ITベンチャー企業に就職し、スマートフォン広告サービスに携わる。
職場の人間関係や雰囲気が原因の「不幸な離職」を無くしたいという強い想いから、誰もがイキイキと働ける社会を実現するため、2018年6月、ITスタートアップ企業である株式会社アルト入社。感謝コミュニケーションサービス「thanks!(サンクス)」のマネージャーとして従事。
その傍ら、挑戦する人をあらゆる角度から応援するため多方面で活動中。
2021年3月、米国Gallup社認定ストレングスコーチ資格を取得し、人の強みに着目したストレングスコーチングをベースとして一人ひとりの能力開発を支援している。また、コミュニティ×セミナー運営やイラストクリエーション分野にも活動の幅を広げている。

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