Remy up
イオンの目の前に停車する八千代緑が丘の駅
スポーツの森を抜けて歩いていく道
扉を開けたら広がる体育館
日付が変わる頃に疲れきって倒れ込むベッド
その全てが大っ嫌いだった。
自分はバスケが特別好きなわけではなかったし、
上手くもなかった。
もちろん試合はベンチにいることが多かった。
そんな中で毎日片道1時間半かけてバスケをして
日付が変わるくらいに
家に帰る生活はとても辛かった。
続ける意味があるのかわからなかった。
夏に引退した。
とてつもない自由とむなしさが待っていた。
友達と遊びに行っても
バイトをしてずっと欲しかった
スニーカーを買っても
何かが足りなかった。
3/31日、高校生最後の日。
千葉ジェッツU18卒団。
3送会で後輩たちと久しぶりのバスケット。
引退して、あれほどほしかった
自由が手に入ったのに
何か足りなかったもの。
あの何よりも辛くてしんどかった日々。
戻りたいかと言われたらそうでは無いけど
戻れないからこそかけがえのないもの。
2時間かけて木更津まで
行っても試合に出れなかった日。
午前練で終わって午後花火した日。
2月、極寒の幕張の海で相撲して
ずぶ濡れになった後にラントレした日。
その全てが僕にとっての
『青春』
だった。
ほぼ毎日顔を合わせてたのにもうお別れなわけで
もうバスケを辞めるやつも、大学で続ける奴も、
コーチやるやつもいる。
一緒に過ごしたあの時間が、
一緒に流したあの涙が、
ひたすらに練習した日々が、
限りなく愛おしい。
またいつか、どこかで会えたら。
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