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いいそーぐゎぁちでーびる

2021年2月12日は旧暦の元旦。つまりはお正月です。沖縄では、正月には「いいそーぐゎぁちでーびる」とご挨拶をするんです。きっと初めてご覧になる方は発音が難しいかも。表記自体が難しいですもんね。しかも沖縄では正月が3回もあるんです。今回は、その沖縄のお正月について綴ってまいります。

沖縄の正月はなんと3回ある

沖縄の年中行事は、今なお旧暦で行われます。例えばエイサー、ハーリー、タンカーユーエー(これらは追ってご紹介ですね)などの行事がそうです。いわゆる太陽暦ではなく、太陰暦という月の満ち欠け(周期29.5日)が基準となっているようです。そのため沖縄産の暦には、旧暦や月の満ち欠け、潮の満ち引きが入っており、今でも重宝されています。

ちなみに、沖縄にはお正月が3回もあるんです。まずは、いわゆる新暦で呼び名も「新正月」、旧暦の「旧正月」、そして「ジュウロクニチー(十六日祭)」と呼ばれる「グソー(あの世)」の正月の3回。なので、お仏壇がある家やその年中行事に重きを置くご家庭では、新年早々しばらくは忙しさが続くというわけです。ちなみに、正月前日のいわゆる大晦日は「トゥシヌユール」と呼びます。

旧正月が健在する地域

とはいえ、現代。旧正月だからといって学校や会社が休みではないので、どんどん新正月に重きを置いたり、旧正月は軽く手を合わせるだけのところもありますが、今なお旧正月に重きをおく地域も健在します。

それが沖縄本島最南端の糸満市。こちらはいわゆる海人(うみんちゅ)の町。毎年旧正月は、糸満漁港で停泊している漁船に大漁旗が揚げられて、1年の豊漁を盛大に祝います。今年は、コロナの影響もあり感染症対策をしながらもお祝いが行われたようです。
その様子は、こちらから↓↓↓

きょう旧正月 海人の街糸満市に大漁旗掲げられる https://www.fnn.jp/articles/-/143271

そして、ジュウルクニチー(十六日祭)が盛んなのは、宮古や八重山島。お墓の前に親戚が集まり、重箱を添えて先祖を供養します。なので、その地域の方はこの日に合わせて里が帰りする方も多いようです。

旧正月のお料理

正月料理(新旧ともに)といえば、やはり豚肉料理。豚の中味(内蔵)の入った「中味汁」、白みそで甘みをつけた「イナムドゥチ」、豚肉のごぼう巻や結び昆布を煮付けて「よろこぶ(昆布)」、昆布の炒めもの「クーブイリチー」などそれぞれにあわせた料理が並びます。

我が家も今宵は、中味汁!といきたかったのですが、かなり手間暇がかかるので、豚肉と冬瓜、そして結び昆布をじっくり煮込んで(現在、煮込み中)間もなくお供えしていただきます。

それでは、声をあわせて

「いいそーぐゎぁちでーびる」




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