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育児休暇・子育てを通して身につく力

「たしかに段取りが上手になった気がします」
「お願いができるようになりました!」
育児休暇や子育てがキャリアに響くと懸念している方がまだまだ多い現状はありますが、「育児休暇や子育てがキャリアを豊かにする!」と声を大にしてお伝えしています。なにせこの期間にしか味わえない尊いことだから。育児休暇・子育てを通して身につく力について綴ってみました。

育児休暇の取得率はまだまだ横ばい

「イクメン」という言葉が一時流行り、育児休暇を取得し子育てに没頭する人も増えているかと思いきや、依然として男性の育児休暇取得率が男性が7.48%、女性が83.0%(厚労省雇用均等基本調査2019年度)との結果をみて愕然とします。

また、2030年までのSDGsの達成目標のひとつ「5:ジェンダー平等を実現しよう」でも、2020年12月に世界経済フォーラムで発表された数字によると日本は、153カ国のうち121位。まだまだ女性というだけで引き受けている役割、頼っている現状は大きくは改善されていないようですね。育休や子育てというその期間や人でしか経験できない価値ある時間を選択しない人は、もったいないと思っています。

ライフイベントはキャリア形成にどう影響する?


個別セッションや定期面談で、産休前後の女性からいろんな悩みや不安を伺いますが、まだまだキャリアに悪い影響を与える人が多いなと感じています。そして同時にその経験から得られる力がキャリアにプラスになることをお伝えしています。

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このMAPの調査からも、ライフイベントがキャリア形成に与える影響のプラスが31.5%、マイナスが37.5%と上回った結果があるというのも頷けます。私自身もノリにのってる時期の新たなプロジェクトを仕掛けてようやく芽出しをする時の妊娠時に愕然としたことは忘れもしません。しかもその経験は3度あるので、耐性こそつきましたが:笑

とはいえ、改めてその期間の限られた人にしか得られない体験と位置づけてよいくらい、長い人生の中ではプラスに意味づけできることが多いと感じています。


育児休暇や子育てを通して身につく5つの力


私なりに育児休暇や子育てを通して身につく力をまとめてみました。あえて育児休暇を入れたのは、子育てというと時間軸での捉え方い幅が広く、育児休暇はじっくり真正面から向き合えるため経験値として密度が濃いことからです。

子育てを通して向き合う時に感じた想いはこちらから

私が体感した5つの力とは、「段取り力」「柔軟力」「適応力」「受援力(助けを求める力)」「鈍感力」です。そしてこれらはそのまま今の仕事に、また今後の仕事に大きく影響を与えられる力です。

段取り力
今まで自分一人の時間軸で動いていたので自由奔放でしたが、自分の意志やコントロール外でありかつ影響大のこども中心でのスケジューリングが強いられることになります。最初は何がなんだかですが、自分のコントロール内に収めるために事前に手を打ったり、予防を意識するので段取り力がアップします。

柔軟性
育児はこうあるべき、こうすべきを押し付けていては全く上手くいきません。いろんな保護者が専門家と向き合う中で、柔軟性を持つことが生きやすにも繋がることを感じることができます。

適応力
まさいく、「郷に入りては郷に従え」とがる必要のある時とそうでないときの区別もつくようになります。適応する力こそ生き延びるための代名詞にあたるものです。

受援力
いわゆる「助けて!」と周りや他の人に援助を求める、助けを求める力です。一人で孤立した育児は、母子ともに枯渇してしまいがちです。身内にもそれ以外にも必要と思った時に「助けて!」と言えることは重要です。

鈍感力
柔軟性や適応力とも少し違いますが、過敏に過剰に反応するのではなくあくまで客観的に、見えていない力をより発揮するために、真逆の提案に対しては受け止めて、解決策を提示し進めてもらうことは大切です。

育児休暇・子育ての期間は自身キャリア形成に役立つ

改めて、育児休暇や子育ての期間にしか得られない経験は多く、かつ育児休暇復帰後にもそのまま仕事にスライドできる力が身につけられます。私自身も一人出産し、育児に没頭することが自身のキャリア形成に大きく影響が得られたことを実感しています。経験した方は、ぜひ改めて振り返ってみてその他に得られた力を言語化されると、次に引き継ぐことで成長を後押しすることができます。

いわゆる賞味期限のある育児休暇や子育て期間に、自身のキャリア形成が豊かになるかも。一人でも多くの方に味わって頂きたいですね。

個別セッションも承っています。こちらから。

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