N中ってどうなの?
不登校だった中2の息子が7月からN中等部に通い始めました。
ちなみに、N中とは、社会で求められる総合力を身につけるための実践型学習を行うプログレッシブスクールです。現在、ネットコースでは763名、通学コースでは460名の生徒が全国で学んでいるそうです。
【週1・週3・週5・オンラインのみ】という選択肢があって、私の息子は週1コースを選択。週に1回だけキャンパスに通っています。
N中が提供している学習アプリは、なかなか魅力的です。小学校の勉強もできるし、高校生向けの大学受験レベルの学びも提供されています。どの科目も、ものすごくわかりやすくて秀逸です。私もこんな中学校に通いたかったなぁ^^
積極的に露出しよう!独自のメディア戦略
N中は、日本においてまったく新しいスタイルの中学校です。私の息子もそうですが、既存の中学校のワクに当てはまらないお子さんが通っています。
一般的な公立中学校とはすべてがちがうのですが、入学手続きをするときに、記入式の書類がまったくないことにまずびっくりしました。
個人保護法時代と逆行するメディア戦略も、目からうろこでした。私はかれこれ7年ぐらい、保育園や小学校の何らかの役員をやってきて、個人情報の取り扱いについては、年々厳しくなってきていることを実感しています。
ですが、N中は時代と逆行しているというか、最先端なんです!現在のネット社会をたくましく生きていくためにこそ、じゃんじゃん顔&名前出しようよ!という方針です。
だからといって、なんでもオンラインで済まそうというわけではなくて、必要に応じて、普通郵便ではなくレターパックに入れて書類を送ってくれたりします。すごく真っ当な対応をされているんですよね。
生徒の活動についてのメディア掲載ポリシーがおもしろいので紹介します。
以下は、N中等部を運営する学校法人角川ドワンゴ学園から在校生保護者あてに発信されたメッセージです。
N中入学にあたり、保護者自身にちょっとしたネットスキルがあるとスムーズに手続きできるしょう。
これからの時代を生きていくには、ネットリテラシーは必須です。わが子にネットスキルを身に着けさせるためには、まず保護者が最低限のネットスキルを持つことが大事だと思っています。
N中のルールや制服や先生、そして保護者への対応
N中には、決まりやルールは特にないんですけど(公立中の保護者としてはそれもびっくり!)、歩き回ったり脱走したり問題行動を起こすような子はいないそうです。
勉強が楽しいからかな?それとも、人として尊重されているからだろうか?
服装も自由です。制服はあるので、希望すれば買って着ることもできます。
持ってきちゃいけないものも特になくって、ゲームを持ってきてる子もいれば、お昼ごはんはコンビニに買いに行くのもOKです。
「先生」ではなく「メンター」がいます。一般的な公立校にあるような主従関係ではなく、フラットで対等な関係です。
メンターは一方的に教えたり指示するということはせず、生徒が求めたときにサポートしてくれる存在です。
メンターには若い人が多くて、教え方がものすごく上手だそうです。コーチングや傾聴のトレーニングを相当受けているのか、聞き方も上手なんですよね。息子はメンターを心から尊敬しています。
保護者へのサポート体制もしっかりしていて、本人が登下校した瞬間にメールで通知が届きます。
やり取りはメールが多いですけど、返信が早いし、文面も思いやりの精神にあふれています。形式ばっていなくて、「自分で考えて行動する」というスタイルが気持ち良いんですよね。
シェア会をやってみることにした
「いや~、N中ってすごい!」
「N中って、おもしろいよ!」
と周りの人にシェアしているうちに、「もっと聞きたい」という声をたくさんいただきました。
息子がN中に入ってまだ1か月だけど、そんな短い1か月の間に、N中に興味を持っている人がどうやら世の中にたくさんいるようだ、ということがわかりました。
どうせだったら、実際に通学している本人から直接聞きたいだろうから、ということで、オンラインでシェア会を開いてみました。
N中に通っている息子本人が、自分の言葉でN中のことをお伝えして、皆さんのご質問にもお答えするという会です。
2回でなんと計47名もの方が参加してくれました!
初めての試みだったから本人はとても緊張していたけれど、オンラインと言えども、大勢の人の前で話すことはとても良い学びになったと思います。
集客と司会進行は私が担当しました。わが子を登壇させるという、自分自身が講師をするセミナーとはまたちがった緊張を感じました(汗)
『主体性と情報発信の大切さ』富田美保さんのご感想
さぁ、ここからが本題です!笑
シェア会に参加してくださった方からいただいたご感想を紹介しますね。
『コミュニケーション能力が高く、不登校なのが不思議なくらいでした』アンケートの回答集
2回にわたるシェア会に50人ものの方が参加してくれました。
息子が小学校時代にたくさんお世話になった副校長先生、
公立小や公立中の現役の先生、
今まさにわが子の不登校で悩んでいるママ、
引きこもりの会の代表者さん、
そして、
起業家さんや作家さん、インフルエンサーさん、
中学生のお子さんがいるとは限らない、実にさまざまな方が聞いてくださいました。
多様な立場にある方が、興味を持たれていることがとても意外だったし、うれしかったです。
私の大学時代の先輩も参加してくださり、心の中では懐かしい再会タイムにもなりました^^
不登校とか新しいスタイルの学校のことって、もはや当事者だけの関心ごとではないんですね。
同時に、こういった活動は誰かのお役に立てるのかもしれないと感じましたた。
シェア会終了後にアンケートのご協力をお願いしたところ、たくさんのご感想をお寄せいただきました。ありがとうございました!
ご感想を読んでまた学びや気づきが広がりました。私たちの手元にとどめておくのは惜しいので、ご紹介しますね。
『自分より若い人から学ぶ』山口朋子さんのご感想
起業家で作家の山口朋子さんが、ご自身のブログで紹介してくださいました!
『情報発信の大切さ』友田有紀さんのご感想
インフルエンサーの友田有紀さんも、ご自身のブログにて感想や気づきを紹介してくださいました!
参加してくださった皆さん、そしてご感想をくださった皆さん、ありがとうございました。
息子本人もnoteで発信しています。
ぜひ読者になってくださいね^^
次回は、2学期が始まる直前の8月下旬に、「不登校」ついて語り合うおしゃべり会をオンラインで開催しようかな、と考えています!
またご案内しますね。
長い記事をお読みいただき、ありがとうございました!