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2泊3日秋の広島ひとり旅(2日目)🌕

今年の9月、日々頑張っている自分へのご褒美に、広島へ2泊3日の旅に行って来ました。

1日目の旅行記はこちら🐈


今回は2日目の旅行記です!
今回も写真たっぷりで広島の魅力を伝えられたらと思います📷




最高のモーニングで1日を始める🍞


広島旅2日目。
おはようございます。

時刻は朝10時。

今日は無類のパン好きである私が、広島で絶対に行くと決めていたお店でモーニングをするところから始まります。


📍広島アンデルセン

広島アンデルセン
おしゃれな外観。
実はこちらの建物は旧三井銀行広島支店で、
被曝建物だそう。
とにかくおしゃれ。
見るだけでテンションがあがっちゃう。

みなさんは、アンデルセンというパン屋さんをご存知でしょうか。

私は大阪にいる間は全く知らなかったのですが、こっちに来てからこのパン屋さんの存在を知りました。

東京だと百貨店などの中によく入っていたりするみたいです。

※調べたところ、大阪は阪急梅田に1店舗のみ入っているみたいです。

会社に親戚の方が広島にいらっしゃるという先輩がいらっしゃり、その方にアンデルセンが広島のパン屋さんであることを教えてもらったのでした。

モーニングは2階の
「アンデルセンキッチン」でいただける。

モーニングは朝7:30からの営業。

ネットの口コミでは、かなりの人気店で週末は待ち列必須とのことだったので、覚悟して行ったのですが…

ラッキーなことに待ち列なく、すんなりと入ることができました!

朝のお日様の光が気持ちの良い
おしゃれな店内。

メインを頼めば、基本的にパン食べ放題とドリンク一杯がセットでついてきます。

パンは6、7種類ほど用意されていた。
これは全制覇するしかない。

おひとり様で訪れた私でしたが、関西人のコミュ力(?)を活かし、ブレッドバーコーナーのお姉さまと仲良くなりました😉

アンデルセンについてはもちろん、広島観光についても色々とお話をお伺いし、お姉さんと盛り上がっていたところにメインディッシュが運ばれてきました。

アンデルセンモーニングプレート
¥1,600+税

シンプルイズザベスト。
朝ごはんは、こういうシンプルなのが一番美味しいのです。

なによりも、私は初めてアンデルセンのパンをいただいたのですが、パンがめちゃくちゃ美味しくて感動しました…!!

1階にはパン屋さんが併設されているので、ここで食べて気に入ったパンを買って帰ることもできちゃいます。

パン好きの私は全種類制覇はもちろん、特に美味しかったパンをいくつかリピートして、心ゆくまでアンデルセンのパンを楽しみました。

最後にお姉さんに「楽しい広島旅行になりますように」と優しいお言葉をいただき、アンデルセンを後にしました。


広島の歴史と向き合う


さあお腹もいっぱいになったところで、本日の目的地、広島平和記念資料館へと向かいます。

昔からいつかは行かなくてはとずっと思いつつも、なかなか勇気が出せずに来れなかった場所。

15年近く経って、ようやく勇気を出してくることができました。

G7の効果もあって、館内は人でいっぱい。
特に外国の方がとても多かったのが印象的。
入館券を購入。


とある被爆体験伝承者さんとの運命のような出会い


展示を見るその前に、実はこの資料館でぜひとも訪れたい場所がありました。

地下1階で毎日行われている
「被爆体験・家族伝承講和」

実は行きの新幹線の中で、せっかく広島に行くのだから、語り部さんのお話を聞いてみたいなと思い調べていたところに、たまたまヒットしたのがこの講和でした。

一応、資料館のホームページでも案内されているのですが、詳細については全く書かれておらず、毎日やっていることと、何時から何時にかけて行われているということしか分かりませんでした。

一体どんな方がどんなお話をしてくださるのか。
ドキドキしながら会場に向かいます。

なんと、在日韓国人被曝者である
李鍾根さんのお話を聞けるらしい…!
なんという偶然だろう。
思わず伝承者の方にお声がけする。
自分も韓国にルーツがあることを伝え、
始まるまでの間も、終わった後も、
いろいろな話をして盛り上がった。

この講話は、毎日毎時間人が変わって、様々な被曝者の方からお話を受け継いだ伝承者の方が、被曝体験のお話を聞かせてくれるそうです。

いつどのタイミングで誰のお話を聞けるかは全く開示されていないので、たまたまこの日この時間に行ったら李さんのお話を聞けたというのは、本当に偶然のことなのです。

アンケート用紙。
最後にびっしり書いて提出した。

講話は約1時間。
パワーポイントで資料館にある写真やイラストもお見せいただきながら、李さんのあの日のお話をじっくり分かりやすく伝えてくださります。

私はやっぱり日本と韓国どちらにもルーツを持つものとして、色々来るものがあって、何度も目から涙がこぼれそうになりました。

あの日の壮絶な体験も非常に心に残るものでしたが、私はやはり差別に関するお話が最も印象に残りました。

「朝鮮人」としての差別、そして被曝者としての差別…

2つの差別と戦いながら、生きてきた李さん。

李さんは、在日韓国人被曝者としてとても有名な方(積極的に証言活動をされていたため)ですが、そんな李さんが「李鍾根」といういわゆる本名を名乗り始めたのは、証言活動を始めたつい最近のことだそうです。

ずっと自分のアイデンティティに蓋をして生きていく、それがどれほど辛いことか、私にも少しではありますが理解できます。

李さんは残念ながら昨年この世を去られてしまいましたが、李さんの体験が、そして韓国人被曝者の存在が風化されないよう、私もなにかできたらいいなと思いました。


ついに平和記念資料館を見学


講話を聞き終わり、ついに平和記念資料館の展示室に向かいます。

最近展示がリニューアルされ、昔のいわゆる子供が怖がってしまうような展示ではなくなったというのは知っていたものの、やっぱり原爆と向き合うのには勇気がいります。

しかもひとりで来ていたので、自分が最後まで耐えることができるかどうか、内心とても不安でした。

展示の始まり。
この一瞬で、
広島の幸せな日常は地獄と化した。

中は最初にも書いた通り、やっぱり外国人観光客でいっぱいで、1人で来ていた私にとっては、それが逆に中へ進んでいく勇気となりました。

展示室が混んでいたこともあり、人の流れがゆっくりと進んでいくので、ひとつひとつの展示を細かくじっくり見ることができました。

途中、啜り泣く声もたくさん聞こえ、私もずっと涙を堪えながら進んでいきました。

数ある展示の中で、私が最も印象に残ったのは、被曝当時着ていたという、とある子供の服の展示でした。

実は展示内容はほとんどテレビなどで見たことがあったのですが、実際に見てみたら、その服のあまりの小ささに胸がぎゅっと締め付けられ、思わず涙が込み上げてきました。

子供を含めた大勢の人々が犠牲になったことは当然知っていました。

何度も何度も話を聞いたことがありました。

でも、やっぱり生でその実物を見てみたら、言葉にならないほどの痛み、悲しみに包まれます。

展示方法のリニューアルについては賛否両論だそうですが、私は、実物展示を行ってくれていることをとてもありがたく感じました。

最後の展示。
核についての展示が最後にあり、
世界の現状について今一度考えさせられる。
あの日の展示を抜けた先で見ることのできる、
原爆ドーム、慰霊碑、そして資料館の一本ライン。
この付近でみんなぐったりとベンチに
座り込んでいたのがとても印象的。


折り鶴で繋がれた平和へのバトン


2時間ほどじっくりみて周り、出口までやってきました。

と、ここでとあるおじいさまがお声をかけてくださいました。

「地下1階で、伝承講話を行なっています!よろしければぜひ来てください!」

展示を見てまわったところで、ちょうど次の回の時間になったようです。

せっかくお声がけもいただいたことなので、次の講話も聞きにいくことにしました。

今回の講話は兒玉光雄さんのお話。

先程聞いたのは、被爆体験伝承者の方のお話でしたが、今回は家族伝承者の方だそうで、また違った雰囲気で違ったお話を聞くことができました。

お父様が被曝されたそうですが、そのことをお父様の死後まで知らなかったそうです。

お父様はずっと家族に隠して生きてきて、息子さんが遺品整理をしていた際に、被曝体験が記されたノートを見つけたそうです。

家族にも伝えられない話…
どれだけ悲惨で、辛くて、痛かったでしょうか。

そんなお話を私たちにもこうして共有してくださっていることを、とてもありがたく思いました。

この伝承者さんは、講話の最後に、平和のバトンだと全員に折り鶴をプレゼントしてくださいました。

いつまでも大切にしたい折り鶴です。

最後に「遠くから来てくれてありがとう」と
特別にもうひとつくださった折り鶴。
平和へのバトンをしっかりと受け継ぎたい。

ちなみになのですが、この伝承講話、あまり人が来ておらず、私は心底残念に思いました。

戦争体験者が少なくなってきた中で、こうした貴重なお話を聞くことのできる機会はそう多くありません。

それを無料で、毎日、しかも1日4回も聞かせてくださっているのに、あまりにも人がいなさすぎて、とても勿体無く思いました。

この記事を見て少しでも関心を持たれた方は、ぜひ一度足を運んでいただきたいです。


チン電に乗り、海辺でほっとひと休み☕️


さて、気づけば4時間半近くも資料館に滞在していました。

公園内にはこんなマンホールが。
それにしても、今回実際に来てみて
G7の影響の大きさを感じたなあ…。

色々な学びがあった分、その重さに少し疲れてしまったので、ここで頭の中を整理するためにも、ほっと一息つくことにしました。

カフェの中に入って一息ついても良かったのだけど、
せっかく1日乗車券もあったので、
チン電で海の方まで行ってみることに。
スタバはどこに行ってもあるから助かる。
広島市内は、本当に町中に被曝建物がある。
これは旧日本銀行広島支店。
こうして保存してくださっていることに感謝。
心ゆくままにチン電に揺られる。
ここでようやくいわゆる被曝電車と呼ばれる
旧型車両に乗ることができた!
広島港駅にて下車。
チン電のこのレトロな感じが可愛らしくオシャレ。

港なので砂浜や海岸があるわけではなかったですが、フェリーを待つ人のためと思われるベンチが海沿いに整備されていて、そこで座ってしばらくスタバを片手にぼーっとしました。

さつまいものフラペチーノ。
こんなに暑いけど、季節は秋なんだなあ。

さて、今回私はひとり旅で広島に来たわけですが、なんとここで私の母と妹、そして母方の親族数名が合流となります👭🏻

私が秋に広島にひとり旅に行くと伝えたら、自分たちも行きたいと言い出して、途中から一緒に旅することにしたのです(笑)

ということで、ここでみんなと合流します。

ちなみに母方の親族にいたっては、コロナ前に会ったのが最後だったので、会うのは3年ぶりです。

ドキドキ。

チン電から見た広島の美しい夕焼け。


広島の絶品鉄板焼きとお好み焼きで乾杯🍻


親族とは久しぶりの再会ということで、全力でお店を探し、良さげなお店を予約しておきました。

📍てっぱん食堂

「てっぱん食堂」さん

今回お世話になるのは、広島駅から少し歩いたところにある「てっぱん食堂」さんです。

色々なサイトやSNSを見ていると、地元民にも愛されているお店で、なんと毎日予約がないと入れないような人気店なのだとか。

予約の際もとっても優しくしていただき、行く前から楽しみにしていました。

選んだのはお任せのコース。
お品書きから気になるものがたくさん…!
最初のサラダと焼き野菜。
もう美味しい。
「お好み焼き」
大阪とはまた違う美味しさ!
大阪も広島もどっちも美味しいよね🥹
お店の名物「てっぱんロール」。
これがまあ美味しいこと。

どのメニューもすごく美味しくて、あっという間に食べ終わってしまいました。

やっぱり、特に最後のお好み焼きとてっぱんロールが絶品でしたね!

また、最後には店長さんがわざわざ席まで来てくださり、色々なお話をしつつ、お土産にとてっぱんロールをくださいました。

こりゃ人気なわけだ…。

こうして久しぶりに会った親族ともお酒を飲みながら楽しく話を交わし、素敵な時間を過ごしました。

帰り道に見たカープ色の東横イン。
カープの威力、凄まじき。

ホテルに帰る途中で、お腹がはち切れそうなくらい満腹だったこともあって、お散歩も兼ねて母と妹と夜の平和記念公園に足を運びました。

夜の原爆ドーム。
お昼とはまた違う顔。

普段、家の中で戦争や平和について話すことは中々ないので、私たちにとってもすごく大切な時間になりました。


という感じで、広島2日目は終了!
今日もすごく充実した1日でした。

次はついに最終日!
どんな1日になるのか、お楽しみに〜🍁

最後までお読みいただきありがとうございました😉

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