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「とにかく向上心があることと、イケメンに対する熱意があること」 | カカリアスタジオ スタッフアドベントカレンダー2021 - Day.10

この記事は「Happy Elements カカリアスタジオ スタッフアドベントカレンダー2021」の10日目の記事です。

今回のアドベントカレンダーでは、Happy Elements カカリアスタジオのスタッフに『カカリアスタジオの仕事』をテーマにインタビューを行っています。様々な職種のスタッフが、どんな仕事を担当したのか、普段どのような考え方でモノづくりをしているのかをご紹介します。

2021年のアドベントカレンダーの10日目は『エリオスライジングヒーローズ』チームのイラストレーター、K.Kさんにお話をうかがいました!


【略歴紹介】K.K/イラストレーター。2015年・中途入社。「あんさんぶるガールズ!/!!」「キャットバスターズ」などを経て、現在「エリオスライジングヒーローズ」のイラストレーターとして、主にイラストの塗りを中心に活躍中。

「この会社に入れたら めちゃめちゃ絵が上手くなるんじゃ!?」

ー K.Kさんは入社されて6年目になりますが、前職はどんなお仕事をされていたのでしょうか?

前職もゲーム系の会社で働いていました。
その時は半分会社員・半分フリーランスみたいな形でイラストレーターとしても活動していて、主に版権モノのソーシャルゲームのイラストの受託業務をメインで描いていましたね。
その頃から「既にある作品に絵柄を合わせて描く」ことを仕事としてやっていました。


ー そこからどういう経緯で弊社に入社されたんでしょうか?

当時、自分の中で『伸び悩み』を感じていたんです。
「もっと絵が上手くなりたいな」「この先どうしようかな」と。

そんな時にちょうど『あんさんぶるスターズ!』のアプリがリリースされて。話題になっていたのもあって遊んでみたら、 「え、この会社めっちゃ絵上手いやん!どれ見ても上手っ!」と思って……(笑)

調べてみたら京都にある会社というのが分かって、当時は私は大阪で働いていたんですが「この会社に入れたらめちゃめちゃ絵が上手くなるんじゃ!?」と思って応募しました。


ー 6年前というと、当時は今ほど会社としての規模は大きくなかったですよね。雰囲気などはどうでしたか?

雰囲気は……良い意味でゆるいというか。
みんな優しくて、誰もカリカリしていなかったです(笑)

世の中には上下関係が厳しい会社もあると思うのですが、そういうのもなくて。誰とでもコミュニケーションがとれて……逆に戸惑いました。「こんなゆるくていいんだろうか?」と(笑)

ー ちなみに、入社当初はどういうお仕事をしていたんですか?

私は最初 『あんさんぶるガールズ!(以下 あんガル!)』 チームに所属することになったんですが、最初にした仕事は既存の『あんガル!』のキャラクターの3面図をひたすらに練習することでした。

これは弊社的には結構レアケースかもしれません。今だと入社された方にはいきなり本番のお仕事を任せることのほうが多いと思いますし。

私の場合、担当して最初に世に出たものとしては、R(レア)/HR(ハイレア)カードイラストの制作やSRカードの塗りなどですね。 他にも『あんガル!!』リニューアル後のLive2Dイラストや、イベントのおつかれ絵なども描いたりしていました。


ー 個人的な印象ですが、社内でも特に『あんガル』チームの方は仲が良さそうな雰囲気を感じていました。

そうですね、特に女性陣はかなり仲が良かったと思います。みんなで休憩スペースで一緒にお昼を食べたり……。
入社当初は「こんなに仲がいいことがあるのか!?」と思ってました(笑)結局ずっと和気藹々としていましたね。


ー その後『あんガル!!』がサービス終了し『キャットバスターズ』チームへ異動されます。

『キャットバスターズ(以下 キャトバス)』はネコがたくさん登場するゲームで、当時ゲーム内には可愛いネコが多かったんです。
なので、もっとイケメンネコを増やそうと思ってた記憶があります。例えば吸血鬼の「ヴラディオ」とか、他には「ロクドウ」とか……。

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可愛くてふわふわのネコちゃんが多かったので、カッコいい子を増やそうと。『キャトバス 』ではキャラデザが自由に任されていたのと、イベントの方向性なども自由に決められたので楽しかったです。

「この絵はこういう絵にしたい」と噛み砕いて 更に突き詰める意識を持つのが大事です

ー そしてその後、現在所属されている『エリオスライジングヒーローズ』に異動されるということですね。

はい、元々女性向けゲームを開発しているチームを希望していたのもあって、当時開発中だった 『エリオスライジングヒーローズ(以下 エリオスR)』 チームに所属することになりました。

『エリオスR』チームのイラストは工程ごとに分業制を取っていて、『線画』『塗り』『背景』で分かれているんですが、私は主にイラストの塗りを担当しています。


ー 『エリオスR』はリリースして一年ほどたちますが、担当されたイラストで印象に残っているものなどはありますか?

最近のものですが、イベント『HORROR NIGHT BUSTERS!』の『キース』ですね。キャラクター自体も好きですし、モチーフも格好良くて……、いつもと違ったダークな雰囲気だったので、気合を入れて塗りました。

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あとは、イベント『海賊たちと呪われた幽霊船』の『ビリー』も印象に残ってます。ビリーが目を細めてこんなに楽しそうにしてるのは珍しくて、(線画を見た時に)「めっちゃ可愛いな」と思ったので、とにかくキラキラに塗ろうと思っていました。

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ー 『エリオスR』のイラスト制作過程で、各イラストレーター はそれぞれどういう役割をしているのでしょうか?

セクションとしては先程言ったように 『線画』『塗り』『背景』 と分かれているんですが、イラストの構図はメインイラストレーターの方を中心に線画担当のメンバーが考えます。
それを元に塗り担当のメンバーが光源ラフを考えて、イラストがどんな印象になるかを決めています。

そこでは、「他のイベントイラストと並べた時に印象が似すぎていないか」などに気をつけていますね。
特に高レアリティのイラストは、ライティングを凝ったり。背景に入れるモチーフにもこだわって設計をしいてます。


ー ご自身で意識されている『エリオスR』の塗りの特徴などはありますか?

弊社の他のタイトルですと『あんさんぶるガールズ!』や『あんさんぶるスターズ!!』はアニメ塗りがベースですよね。『エリオスR』もそれに近くはあるんですが、より階層が細かいというか。

べースはアニメ塗りなんですが、ストーリー中に登場するキャラクターの『立ち絵イラスト』にも反射光や照り返しがついたりします。最初は「立ち絵でここまで描き込むんだ!?」と思いました。
色数もシンプルなんですけど細かくて、頭身が高いのでシワなどの書き込みも多いのが特徴です。


ー スチルイラストの方はどうですか?

スチルイラストにもルールがあって、ハイライトの入れ方や影の入れ方、色の使い方などはイラストのレギュレーションをしっかり守るのが大事です。

そうやって「既存のイラストから離れないようにする」というのは当たり前なんですが、ただ単にレギュレーションを守れば『エリオスR』の絵になるわけではないです。

イラストごとに「カッコいい」とか「かわいい」とか絵の方向性があるんですが、その上でイラストレーターが「この絵はこういう絵にしたい」と噛み砕いて更に突き詰める意識を持つのが大事です。 他のメンバーにも常に言っていますし、私自身が以前言われたことでもあります。


ー チームの方からは『エリオスRの絵は「リアル」ですよね』というコメントをいただいています。私としても、『エリオスR』のイラストは特にライティングが独特な印象があります。

『フレーム』 という、ストーリーのワンシーンを表現したイラストがあるんですが、ストーリー中のスチルは特に臨場感を出したいので、光と影の関係みたいなところは意識していますね。

例えばこのメインストーリーの『ブラッド』のイラストは『街中で敵と戦って、激しさの中でサングラスが弾け飛んでいる』というシーンなんですが、じゃあその激しさを格好良く表現できるライティングはどうなんだとか、武器の光はどうなんだとか……。

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ー 『Rock Out Heroes!』や『Mission of CASINO』など、少し特殊なテイストのものもありますよね。

なるべくイラストで変化を出せそうなものは出していきたいと思っています。例えば『Rock Out Heroes!』★4『ジュニア』進化後の場合だと、登場するバンドのテーマカラーが『黄色/ピンク/青』なので、イラストでもキャラクターの髪や目の色でいつもよりその色を印象的に出して遊んでいます。

特にイベント限定のキービジュアルになるものはそのイベントの顔なので、そのイベントの独特の雰囲気が出るように工夫しています。

イラストのイメージについては基本的に各イラストレーターに任されているので、自分がやりたいことを提案して、アートディレクターの方のOKがでれば採用!みたいな感じですね(笑)
もちろんやりすぎたら止められることもありますが……、基本的にやりたいことはどんどんやらせてもらえますね。

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向上心があることと、イケメンに対する熱意

ー そんな『エリオスR』のイラストレーター にはどんな方が向いてるんでしょうか?

いくつかあるんですが、まずは絵柄合わせが得意な方ですね。

どれだけ上手くても、社員である以上は作品の絵柄に合わせる必要は出てくるので……。なので、人の絵柄に合わせるのが苦じゃない人が向いてると思います。もちろん社内には「自分の絵が描きたい」という人が活躍できるチームもあるんですが、『エリオスR』の場合はそこが大事かなと思います。

あとはとにかく向上心があることと、
イケメンに対する熱意があることですね!めっちゃ大事です。

イケメンに熱意をもって考えられる人の方がいいものが作れると思うし、仕事をしていて楽しいと思います。
『エリオスR』ではイラストレーターに絵の詳細を委ねられることが多いので、好きなキャラに「こういう衣装を着て欲しい!」とか、そういう想いでデザインされた衣装はやっぱり「似合う!」ってなるので!

ー インタビューの最初に「絵が上手くなりたい」と思って入社されたとおっしゃっていましたが、6年間を振り返っていかがでしたか?

会社に入る時に「絵が上手くなりたい」と思っていて、今になって振り返るとちゃんと成長している、「上手くなってるな」と思えます。

実は『エリオスR』チームに異動して、初めて頭身が高くて細かい絵を描いた時にすごく焦ったんですよ。難しくて。
最初に描いた『フレーム』のイラストでもまるまる修正をいただいて 「やばい、このままだと仕事についていけなくなる」と思いました。

そこでシワの書き方とか光と影とかをもう一度勉強しなおして……。
ガムシャラにやってたら、いつのまにか高レアリティのイラストも描けるようになりました。

それを思うと、ちゃんと向上心があって、上手くなりたいと思ってる人には良い会社なんじゃないかなと思います。

だって、すごい絵が上手い人たちがチェックしてくれるんですよ?
最高の環境です。
「これはここが悪いから、こう直して欲しい」って言われて、それを素直に受け止めて、同じ間違いをしないように直していくと自然と上手くなります。素直で絵が上手くなりたい人はうちの会社に向いていると思います。


ー そのお話は今まさにイラストの勉強をされてる方にも良いメッセージになりそうですね。

世の中にはたくさん『神絵師』と呼ばれる人がいます。
そして、そういう人に憧れて、でも差が凄くあるし……、と思ってる方も多いと思うんですよね。

そこで「私なんかじゃ、そういう会社で働くのは無理だ」となるんじゃなくて、「私もそのレベルに達したい!」と思えるのが大事だと思います。

(ー K.Kさんありがとうございました!)

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