メルスト キャラクターデザインについて
この記事は「Happy Elements カカリアスタジオ デザイナーアドベントカレンダー2020」の20日目の記事です
おはようございます!
メルクストーリアチームで色々やっている西ノ田です。
今回はキャラクターデザインについて、記事を書かせて頂ける事になりました!
メルストの中でデザインしたキャラは数知れず....今回はその中でも自分が特に気に入っているデザインの子達に焦点を当てて、どのようにキャラクターデザインを考えればいいのかを解説していきたいと思います。
かけ算×でデザインを考える
【ミシェリア】
ライターさんからは、巨大な4枚の羽が劇中で2枚になる、という設定は頂いていましたが、ビジュアル面、全身白で赤いリボンのアイデアは自分から提案しました。
印象的なデザインを考える際は、全くこのキャラを知らない友人が
どんな特徴でイメージ出来るか
を想像してみるとわかりやすいかも知れません。
ミシェリアで言うと
「あーあのメルストの真っ白で赤いバツの女の子なんだっけ...?」
「あ、それミシェリアでしょ?」
となると理想的ですね。
今でもメルスト の中で 「白い服×赤いバツ」 を思い浮かべても、ミシェリアしか出てこないのではないでしょか?
こんな感じで少ない形容詞の掛け算でぱっとイメージできるキャラは良いデザインだと自分は思っています。
他にもいくつか掛け算のデザイン例を紹介します。
【パルトネール】
「巨大なカメレオン×女の子」といえばパルトネールではないでしょうか。
巨大なメカ×女の子という王道なアイデアをベースに、メカのデザインで個性を出しました。またメカと女の子を繋ぐ要素として「コイン」を食べさせて動く、という設定をつけてもらい完成~!
「カメレオン」×「コイン」こんな組み合わせパルトネールしかありえないですね!💪
【ミルトニア】
「生足×ミルトニアの花」
初めは「ミルトニアの花×女の子」で考えていたのですが、どこかインパクトにかけると悩んでいました。
先ほどのパルトネールはカメレオンのデザインで個性を出していましたが、ミルトニアの花はそれ以上にデザインのしようがありません..!
ですので発想を切り替えて女の子の特徴をデザインし直すことにしました。
デザインの布面積を大幅カットォ!!
詳細イラストでも思い切って足裏を見せて印象的になるよう演出しました。(ええいままよ)
こうして「生足×ミルトニアの花」という唯一無二のデザインが完成したのでした。かわいいです👏
話題性でデザインを考える
【すずかぜ】
先程の掛け算と話は似ていますが、同じような発想で話題にあがるかどうかでデザインを考えてみるのも面白そうです。
このキャラで言うと
「ねぇ!みてみて今回の新キャラ!!2体いるの!!!!」
「what??」
「それすずかぜっすね」
となる訳です。
このキャラは自由に見た目を変化できるというコンセプトでデザインしました。(お陰様でアニメーションイラストのコストは2倍に✨^^)
「九尾の女の子」は定番のデザインではありますが、設定面からのアイデアで大幅にビジュアルやアニメーションに個性を出しました。
もう一つ同じようなコンセプトのデザイン例を紹介します。
【シャアイラ】
「ねぇ!みてみて今回の新キャラ!!なんか丸いのいるの!!!!」
「what??」
「...」
【シャアイラ】
ということで、さっきの丸いのもこっちのマントも同一人物になります。
初見で丸いシャアイラを見て「?」と思った方の感性は正しいです。
実際現場でも多くの関係者が「?」となっていました。
女の子が変形する、というインパクト重視でデザインをしましたが細かく突っ込むと色々なとこで荒が出るので説得力を持たせる為に詳細イラストではディテールの書き込みを頑張りました...!
これもライターやアニメーション班の理解あってこそのビジュアルなので、メンバーには感謝しかありえないですね...🙏
対話でデザインを考える
ラストのテーマは対話です!
【アンティーク】
メルストではイベントキャラのデザインは基本的にライターさんと相談しながら制作していく事が多いです。例えばアンティークは初期はこんな感じ、ライターさんからは優雅に舞って闘う少女で実はロボットと指定をもらっていました。
が......
駄目っ......!!!!
ライターさん的にはもう少し
「踊り子的な雰囲気」「5歳児らしい幼児さ」「舞うようなひらひら感」
が欲しかったようです、やっちまったな!
そうしてブラッシュアップした案がこちら、「5歳児らしい幼児さ」を表現するために、リボンとハートと星を記号として取り入れつつ、機械の国ながらもポップな印象に寄せてみました!ぎゃんわ
【ハードエッグ】
最後を飾るのはイベントでも圧倒的存在感を放っていたハードエッグさんです。
ライターさんからは 「ハードなボイルド」で「エッグ」な「大塚明夫さん」 と指示を頂いていました。指示書を見た時点で爆笑していましたが、これは腕がなるというもの、張り切ってデザインしました
結果が 、こちら
が......
駄目っ......!!!!
違ったみたいです!!
なんたる失態。
ライターさんにヒアリングを行った結果
「もっと!」「もっとエッグ要素を!」「卵を!」「固茹で!」との事。
大塚明夫さんにひっぱられて大事な 卵 要素を軽視してしまうとは、これではいけませんね。
という事でいくつか案を見せて、シンプルに丸みを帯びたフォルムになっていくハードエッグ
ライターさん「うあぁぁ!いいですね!卵だ〜^^」
自分「ん、あれ?ちょっとまってください!....きました!これ!鈴も卵にしていいですか!」
ライターさん「うあぁぁ!いいですね!卵だ〜^^」
自分「ん、あれ?ちょっとまってください!....きました!これ!名刺もたまごにしていいですか!」
ライターさん「....? うあぁぁ!いいですね!卵っだ〜^^」
こうして会話の中で出たアイデアをどんどん採用していきます。
しかし....!2人はここである壁にぶつかる事に....!
ライターさん「表情差分どうしましょう...」
自分「任せてください!!!!!」
こうして、ハードエッグの代わりに喜怒哀楽を表現するミスター(ヒヨコ)が誕生したわけです(実話)👏
最後に
以上になります。最後まで閲覧頂きありがとうございました!
色々とデザインにはテクニック的な物もあるかとは思いますが、個人的には最後の対話を大切にしたいなぁと思っていたりします。
刺激を貰ったり、自分1人の発想では思いつかないアイデアを見つけた時はとてもワクワクしますし仕事をしていて楽しいな〜と思う事が多いです。
自分流ではありますが少しでもキャラクターデザインの参考にして頂ければ幸いです。
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