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それをしてしまう理由(3)

夫が私に嫌味を言う

夫との関係は良かったはずでした。私は夫のことが好きでした。しかし、その当時、夫が私に嫌味を言うことが多くなっていきました。
夫が母のように見えて、とても残念に思っていました。言われた時に違和感があり、その瞬間に胸に刺さる感覚と気持ち悪さを感じていました。
それは、かつて母の言葉に感じていた違和感と同じものでした。
当時、夫が私の悪口を子どもの前で言っていました。すると、年中の双子のの長男が私をけなす言葉を言うようになりました。


スクーリングの日が言えない

NLPのひとつの講座が終わった後、先生からお誘いがあり、NLPの実践コースをオンラインで受けることになりましたが、1日だけスクーリングの日が設定されました。
なぜか私はスクーリングについて、当日の3日前になるまで夫に言えませんでした。
やっと勇気を出して言ったのに、とても嫌な顔をされました。
そして、「どうしていつもこうなっちゃうんだろう。この日の予定は1ヶ月半前からわかっていたのに…」と思いました。
そして、それが
夫は私がコーチの勉強をするのを嫌がっている。
と、強く思い込んでいったのだと思います。
かつて私が、母に言って嫌な顔をされた、という投影を夫に対してしていたのです。

夫との関係性をNLPのワークで探る

スクーリング当日、ポジションチェンジというワークを授業で行いました。
NLPのワークは、一定の手順が決まったロールプレイングのようなものです。五感を使いながらリアルな体験をしていきます。
私は前の講座で学んだおなじみのワークです。

相手の視点になって感じてみるという、相手との関係性を見ていくものです。そこで私は、自分の夫とやってみようと思い、ワークで夫になってみました。

「なんで相談せずに決めてしまうんだ」「勝手だ」
と小さい声でつぶやいてみました。

自分でも予想がついたことしか見えませんでしたし、特に気づきはありませんでした。しかし、自宅に帰って夕飯の支度をしていたら、急にある思いが浮かび上がりました。

母の教室を辞めて得たものが夫の価値観を阻害した

母を離れた時から、私の関心は「私」になった。母の教室でのめちゃくちゃな母から解放されたことで、自分自身の自由と自立を求めるようになったのです。

私は夫と一緒にいたけど、夫には無関心だった。夫との生活は続けていたものの、心の中では自分のことばかり考えていました。
相談をしてほしいという夫の価値観を無視していたことに気づきました。

夫は私に対してもっと理解や共感を求めていたのに、その声に耳を貸さなかったのです。
夫の価値観は、人と関わりつづけることでした。彼は人間関係を大切にし、私と深く関わり合いたいと思っていました。
だから夫は、夫の大切な価値観を無視しつづけた私に怒り、私に攻撃を加えるようになったのだ。そして、私はようやくそのことに気づいたのです。
夫への興味はなかったわけではないけれど、私一人の自由さを失いたくなかった。それが行き過ぎて、夫の価値観を無視してしまった。自由を求めるあまり、夫の大切な価値観を尊重することを忘れてしまったのです。

関わりつづける価値観の欠点

夫は、無視ができない人です。関わり続けることがアイデンティティーなので、嫌になっても、関わり続けることでしか自分を表現できません。
たとえ相手との関係が悪化しても、彼はその関係を断ち切ることができず、何とかして関わり続けようとします。

だから、無視ではなく、私に嫌味を言うことで私を怒らせ、自分に向かっていくように仕向ける。彼にとっては、関わり続けることが何よりも重要であり、それが彼の自己表現の一部なのです。
よくできているなあ・・・と感心しました。

彼の行動は一見すると自己中心的に見えるかもしれませんが、実際には彼の深い不安や孤独感が背景にあるのかもしれません。

私がようやく、夫のことをわかりたい。と思ったのは、NLPでラポール(信頼関係を築く聴き方)を日々行うことによって、他人に興味が出てきたからでした。このNLPの技法を通じて、私は他人の感情や考えに対してより敏感になり、夫の行動の背後にある真の意図を理解できるようになりました。

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