見出し画像

七十二候の【腐草為螢】に入ります。

「腐草為螢」は「くされたるくさほたるとなる」と読みます。
「芒種」七十二候の次候で、第二十六候です。15日まで。
芒種 Bōshu “Grain beards and seeds”June 5-20
腐草為螢 Kusaretaru kusa hotaru to naru
“Rotten grass becomes fireflies” June 11-15
( rotten 腐った。firefly 蛍)

太古の昔、螢は腐った竹の根や草が蒸れて化けたものだと考え
られていました。その螢が、夕闇の中で光を発しはじめるころ
です。

近くの小川に妻と螢狩りに。たくさん、またたいて。近所の人
が保護のために下草を刈っていません。草の上で光っている
螢を手に移して、しばし童心にかえってわらべ歌を。
♪ ほう ほう ほたる来い こっちのみずは あまいぞ ♪

     草螢しばしまたたく恋ひいちず

螢が成虫になり飛びまわれる期間は、1~2週間しかありません。
その間に求愛し、交尾をし、子孫を残します。その光は発光
物質が酵素の働きで光る冷光です。光を出して飛びまわって
いるのは、オスです。メスのそばに近づき、メスがこたえて一回
光を点すと恋はなりたちます。

今日6月11日は、新暦の入梅です。立春から数えて135日目で、
日本人の生活文化から生まれた雑節です。この日から30日間が
梅雨になります。

関西は5月16日に梅雨入りしましたが、関東甲信はまだ。でも、
もうそろそろですね。

写真は、皐(サツキ)で熊野本宮の植え込みに。

あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 
#エッセー #季節の便り #七十二候 #腐草為螢
#蛍 #入梅 #ローカル七十二候マラソン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?