190523デザイン思考_1280_670

自分で自分の人事をする

11月2日(土)、ラグビーワールドカップ決勝で南アフリカに敗れたイングランド代表の選手たちが試合直後の表彰式でメダルを首に掛けるのを拒んだり、すぐに外したりした行為に対して、SNSなどでは批判する声が多くあったようです。

それまでの試合で世界トップクラスのラガーマンたちが見せる、試合中の攻撃的な姿とノーサイド後に見せるフレンドリーな姿のコントラストに、驚きに似た喜びを覚えていたのも事実ですので、批判する声が上がることも理解できます。

しかしながら、私の目には以下のように映りました。

更に、翌日には続けて「他人から批判される行為」に関して以下のような連続ツイートをさせて頂きました。

イングランド選手のメダル拒否は結構批判があるみたいですね。
私は似通ったことなら結構堂々とやります。
例えば、半年間無遅刻無欠勤の皆勤賞の表彰状を受け取った直後に分かるようにゴミ箱に捨てた事もあります。

その際は、事前にチームの移動希望を出しているのに前例がないと認めない。更には、私の表彰だけ約2週間遅れの後回しにされた上、本来はたまにしか顔を見ない部長本人が表彰するにも関わらず本人ではなく、毎日その場に居る課長が代理で表彰するというものでした。てっきり部長の予定を調整する為に日程が遅れていると考えていた私は、何の為にスパンが空いたのか意味が分かりませんでした。代理が表彰するならば、日程を開ける必要がありません。

私にとっては、形だけの表彰など不要であり、表彰よりも事前に主張していた移動の希望を満たして貰いたかった、という思いの方が強くありました。私は、即座にその企業は辞めさせて頂きました。
私が辞めた直後に、チームの移動が認められるようになったそうです。

私の会社だったならば、部下の立場に立って考えることが出来ない(使えない)課長級は、部下の育成費用並びに新規雇用に対する無駄な追加経費を増やした事を、イコールで損失を出したと判断し、翌月20%の減給にします!!


中には、半年無遅刻無欠勤くらいの人間の意見など尊重する必要はないと考える課長級の人もいるかも知れません。
それくらいと考えているならば、本来ならば表彰などすべきではありません。
組織の経営クラスは、それを高い功績であると評価しているからこそ表彰しているのではないでしょうか?
なぜ、私が辞めた直後に制度が変わったのでしょうか?
課長級でしかないあなたの判断とは異なり、経営クラスが変えるべき制度である判断したという事です。

功績の高い社員の意見を尊重しない組織など、さっさと見切りをつけた方が賢明であると私ならば考えます。

ちなみに、私事になりますが私が半年間無遅刻無欠勤だった期間は、起き上がることも厳しかった難病の症状が最悪期から少し回復した程度の時期でした。

更に補足を加えるならば、こういう組織の価値観を軽んじる(経営クラスとは異なる価値観を持つ)課長級の人間の場合は、大抵は自分にとって都合のいい評価基準をつくっています。具体的には、遅刻しても休んでも問題とせず、無能でも勤務期間が長い方が功績が高い、というような自分勝手な価値観を持っているケースが多いと言えます。

私ならば、無能なままで一つの会社に長期間勤務すればするほど、会社に対しては損害を与えるだけですので、悪質な給与泥棒であると判断します。

私の場合の評価基準は、減点方式ではなく加点方式です。遅刻や欠勤もせざるを得ない時がありますので減点はしませんが、無遅刻無欠勤への加点はします。
他人よりも際立つ人や他人よりも良い事をしている人ならば加点しますが、可もなく不可もない平均思考の人は、ずっとゼロのままですので私からは評価されないと思います。

(MBAデザイナーnakayanさんの11月3日(日)の連続ツイートより https://twitter.com/happybongo/status/1190876393225084928 )


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp


頂いたサポートは、書籍化に向けての応援メッセージとして受け取らせていただき、準備資金等に使用させていただきます。