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社会科に多い残業と休日出勤について思うこと

身近な人たちの様子をみて休日出勤や残業を辞める方向で頑張っていましたが、空きコマや放課後の時間に余裕がないので、いろいろと弊害が生まれています。

残業すればこなせるのに、とか
休日出勤すれば終わるのに、とか
時々悪魔のささやきがあるのですが、


自然と体調がついていかないのと
職場で残業する人がいなくなったので、
一人で残るのが嫌なので休日出勤は部活以外は禁止にして、平日も19時とか遅くとも20時には帰るようにしています。


ちなみに先週末金曜日は18時に退勤して焼き肉に、土日はゆっくり休みつつ、昨日日曜日は飲みに行きました。非常に楽しかったです。
仕事関係は1つアントレプレナーシップ教育のセミナーをオンラインで受けたのと、今日の授業準備は今日の朝しました。


仕事は全然進んでませんが、休日やすんだり楽しんだりできてhappyです。
仕事は全然進んでませんが。


土日に仕事をしなければいけないと思ってしまう時点で、もうおかしくなっているわけで。
私の初任の頃は土日共に部活があり、毎週のように遠征があり、休日は年に10日あるかないか状態でした。土日も働くものと体に染み付いてしまいました。

簡単にいうと、体力がもう追いつきません。心も追いつきません。
だから、やめました。

今日の空きコマは1時間。生徒の生活ノートを見たり、ちょっとした事務仕事をして終了。
授業準備する時間なんかもちろんありません。
放課後も、バタバタといろんな対応が入ります。


明日の授業はなにもできていませんが、とりあえず寝て、明日朝起きて考えます!



最近授業もワークシートも理想の6割どころか3割ぐらいの仕上がりです。
適当すぎて嫌になるときもありますが、今の私にはこれぐらいでないと持続できないので、思いっきりセーブしています。
準備不足で大失敗に終わることもあるし、生徒が自由に学ぶ余白が生まれて逆にうまくいくときもあります。


正直中学校の社会科教員が良い授業をするには、3,4時間ぐらいは授業準備をしたいところです。
テストも拘ってつくりたいし、ワークシートもこりたいです。



時間をかけて準備した授業は満足感が違います。



だけど、私のように今は適当?いや、適度でいいかな、と思った時期は心と体がだしてるSOSなのではないかと思うので、できる範囲でOKじゃないかと思います。


10年以上この仕事をしていて、周りには、夜遅くまで教材研究をする社会科教員がほとんどでした。若手ベテラン問わずですし、ベテランの先生こそ時間をかけて準備していました。

残業してなかったら家で徹夜してたり、早朝5時から仕事してたり。
意外といつも早く帰る先生が、朝早く出勤しているため勤務外労働時間が1位だったり、
意外といつも早く帰る先生が、突然お休みに入るパターンもよくありました。


私も今は残業をやめつつありますが、完全に持ち帰り仕事をなくすことができず、朝早起きしてちょっとだけしています。

夜遅くまで残り、 一生懸命、全身全霊をこめて授業準備をしている仲間の姿を見て、私は心から尊敬します。授業を見に行かせていただくと、やはり一時間一時間に魂が込められているような感じがして、私もそんな授業がしたいと嫉妬するぐらいでした。私もそうなりたいなと思ってましたし、今、私にその気力がなくなってしまったからこそ、尚更思います。



自分は教材研究に時間がかかるから
自分は拘りが強い性格だから
自分は仕事がいつも遅いから
自分は知識不足、勉強不足だから
自分は授業を組み立てるのが下手だから
自分は生徒が考えることがわからないから


良くそういった言葉を聞くし、私も言ってしまいます。

社会科は特にそういう教科なんじゃないかな...


知識は追究しようと思えばどこまでも追究できますし、
教科書が変われば内容ががらっと変わりますし、
そもそも歴史地理公民で学問が異なりますし、
拘りが強くなきゃこの教科と向き合えませんし、
教えなきゃいけない知識が多いのに主体的に学ばせなきゃいけない。

さらに、多面的多角的に、多様な意見を求めながら、生徒の思考に沿って授業を組みたてるなければいけない...

そんなの無理です!
生徒の思考なんて生徒じゃないんだから分かるわけないです。

自分が思ってもみなかった考えが生まれるのが、中学校社会科の1番楽しいところです!

そもそも準備に時間がかかるし、難しい教科なのです。


他の教科が楽といいたいわけではありませんが、10年以上この仕事をしていて、
スマートにひとつも悩まずに毎日仕事をこなす社会科教員はほとんどみたことがありません。


なんかすごく頑張っているのに、
遅くまで残業したり
休日出勤して頑張り続けてる人たちが


自分は知識がないからとか、向いてないからとか、仕事ができないから、とか言って
自分の価値を下げてしまっているのを見たり聞いたりして心を痛めています。



それまでして、社会科という教科に向きあっていて、本当に純粋に尊敬するし、格好いいなと思います。
ただ、やはり身体が資本なかので、無理だけはしないでほしい思います。


本来社会科は勉強するのも、教えるのも楽しいはず!
私は社会科ってやっぱり楽しいなーって思えるように、一旦力を抜いています。


社会科の闇にのまれている人たちの気持ちが少しでも和らぐように、
私はまずは私自身が楽しくすごせる働き方を模索したり、社会科でのGIGA端末の活用など、これからも発信していきたいと思います。

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