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【気づき編】夫目線から見た育児の発見(0~6ヶ月まで)

2023年6月に娘が生まれ、妻とともに育児に取り組んできました。その中で夫視点の気づきや学んだことたくさんあったので、今後誰かの(主に子供が生まれた父や、これから子供が生まれる予定の夫へ)役に少しでもたてばと思い、この記事を書きます。

私もたくさんの男性視点の記事やコンテンツを見て、役立ったことがたくさんありましたので、その一つになれればと。

こちらの記事は気づき編になります。
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をご覧ください。


家族について

夫(私):独立して7年目。社員は私と妻の二人。主にウェブ分析やコンサルティング関連のお仕事をしております。そのため仕事は基本在宅ですが、打ち合わせや講演で外出する機会もあり。東京在住。データ好き、音楽好き、忘れっぽい、感情的ではない、友達少ない、マイペース。

妻:今年の6月に初出産。出産まで色々と大変だったのですが、その話は別の機会に。性格は真面目、他人を思いやれる、心配性、感情的、数字は苦手、友達多い、マイペース。

娘:2023年6月に38週目で爆誕。はじめての赤ちゃんです。好奇心旺盛で人見知りなどは今のところしていません。ほとんど病気もせず基本的には元気なのですが、ミルクの吐き戻しが多かったり、下痢になったりするのは気になるところ。

夫として育児を行い気付いた10のコト

半年間育児を続けていく中で、夫そして娘の父親の立場として気づいたコトを10個紹介します。

1)夫より妻のほうが肉体的・精神的に大変である

まずはこの意識を持つことが大切かなと。仕事が大変だからなどは関係なく、「出産後の体はとてもつらい」「妻側でしか出来ない育児や家事がある」「今まで出来ていた家事が出来ないことがストレスになる」「洗濯の回数がすごく増える」「精神的な波も出やすい」などの理由から、妻の方が大変です。そして何より妻の方が気を張っている時間が長くなりがちです。

それを理解した上でどうすればよいか?ということですが、育児を円滑に進めるために出来ることに積極的に協力する(あるいはチャレンジする)ということです。これは育児そのものでも良いですし、今まで妻が担当していた家事もその対象です。または自分自身の生活の仕方も含まれます。

さらに話し合った上で、外注や楽に出来る部分、効率化出来ることを行うというのも大切です。食事や家事など、どこまでならお互いに水準を下げる(あるいは育児を優先するために利用する時間を減らしても良いか)を決めるということです。各家庭により違うかと思いますが、うちの場合は主に食事や外出がその対象となりました。

二人でシナぷしゅを閲覧中

2)予定を決めるのは難しいし、自由時間は細切れになる

赤ちゃんの状況は刻々と変化するし、想定していない出来ことがおきます。いけると思っても、吐き戻しをして30分~1時間平気で面倒を見ることが延長するのも日常茶飯事です。
仕事以外のプライベートな予定は立てられないし、仕事に関してもリスケなどをお願いする機会がどうしても増えてしまいます。このあたりは育児をしていることに対して周りの理解や協力が必要になります。

自由時間が全くなくなるわけではないですが、無いと考えておいたほうが精神衛生上良いです。自由時間が取れても、それがいつなくなるかは分かりません。病院に連れていかないといけない、保育園から早めに迎えに来て欲しいとの連絡がある。ミルクを想定していた時間に飲んでくれない。理由は様々です。

絶対に確保出来ると思ってスケジュールを立てないほう良いですし、ちょっとした自由時間があるときはその時間を全力で有効活用すると良いでしょう。

3)どちらも育児初心者である(初産の場合)お互いに知らないことが当たり前

何を言いたいかというと、どちらが偉いとか詳しいとかではないということです。従ってマウントを取ったり、私のほうが詳しいとアピールしたりしないように気をつけましょう。そして「妻の方が家事歴は長いから」など関係ありません。家事と育児は別物です。

そのため、相手に頼るという考え方はオススメしません。どちらも出来ないのが当たり前、一緒に学んでいく「新卒の同期」です。

三人一緒に公園でお散歩

4)相手の意見を尊重し試してみることが大切。頭ごなしに否定しない、双方建設的な話し合いを行う

育児を分担しつつ、主担当を決める場合はどちらかがその扱いのスキルが相手より上手になります(沐浴の仕方など)。

そうなると主担当から見るともどかしい部分や、うまくいかないときがあります。この時に双方に大切な考え方としては

・主担当:アドバイスはしても良いが、相手のやり方を頭ごなしに否定しないこと。私はこういうやり方でやってみたらうまくいったよというコミュニケーションを大切にする。またそのやり方がベストかは、子供の成長と共に変わっていくので、過去の成功体験に頼りすぎない。

・副担当:自分のやり方が否定されたと思わないこと。そこで突っぱねるのではなく、まずは相手のアドバイスを実施してみる。うまくいけばそれが子供にとってベストだし、駄目だった場合は一緒に考えるスタンスで進める。一回やってみて駄目だから「もう、やらない!」とできないのが育児です。

またお互いに言葉遣いに注意しましょう。急いだり、慌てていたりすると、ついつい言葉足らずになってしまいがちです。また、相手が赤ちゃんを抱えていて泣いている場合は、普通に声をかけてもまず聞こえない点にも注意です。普段以上に相手を見ることができないため、「あれ」とか「それ」などは通じないと思いましょう。

このようなちょっとした会話のズレや、再度伝え直すという手間がストレスとして蓄積されていきます。

5)記憶力が落ちるので、記憶に頼らない運用をする

数ある目の前のタスクをこなしているうちに、何がなんだかよくわからなくなります。対策に関しては情報編の「予定管理表を作る」のパートで書いているので、そちらをご覧いただければと思います。

紙での運用を行っています

私の場合、具体的な症状としては
・自分が言ったことを忘れる
・最後に行った時間を忘れる
・いつのことだったか忘れる
・同じことを何度も確認してしまう
あたりが顕著でした(今もそうですが 汗)

いずれにせよ自分の言葉や記憶は信用できなくなるので、「言った、言っていない」「覚えている、覚えていない」などのコミュニケーション齟齬がお互いに発生しやすくなります。

本当に大切なことはメモとして書いておく、LINEなどでメッセージ送信しておく、写真を撮っておくようにしましょう。

6)生まれる前からの夫婦関係が大切

普段からどれだけコミュニケーションできているか、自分の意見を伝えられているか、課題に対して建設的な話し合いを行えているか などがそのまま育児での関係性にも影響してきます。

育児中に二人の愛情が増えることより、減ることの「機会」のほうが多いです。ただあくまでも機会であって、それが実際そうなるかは今までの積み上げによって変わるため、生まれる前からの関係性が大切なのかなと。

子供をタクシーで病院に連れていっています

二人の信頼関係をより強固にするため、生まれる前から改めてコミュニケーションの仕方や量などを話し合ってみるのも良いでしょう。

7)主体的に育児を行うが、結果に責任は持たなくて良い

主体性とは、周囲の意見・指示などに頼らず、自身の判断によって行動を選択することをいいます。また、それだけではなく、自身の選択・行動によってもたらされる結果に責任を持つという意味もあります。

https://mynavi-job20s.jp/howto/independence.html

この中で特に「選択をする」という部分が大切かなと思います。先程のポイントで書いたように、ふたりとも初心者なので相手に判断を委ねるというのはそれだけでプレッシャーになります。「その判断が間違っていた場合は私のせいなの?」と考えてしまうかもしれません。

ただ意見や指示には頼らなくても、それらを参考にする事は必要かなと。成功確率を上げるために必要ですし、自分で判断するために情報は必要ですからね。

結果に対して責任を持つに関しては、相手に過度に期待しないようにしましょう。ここで言う相手とはパートナーに対してもそうですし、子供に対してもそうです。「責任を取る(取れ)」と言われても結局は3人で試行錯誤しながら解決していかないといけないのです。子供に対して行うことがうまくいくかというのは正直わからないのです。

大半のことは失敗したとしても知見を得られるので、何もしないよりは偉いです!選択して行動したことを評価し、次の成功につなげれば良いだけです。

8)妻がずっと「ママ」でいるのは難しい

夫よりは妻の方が「気を張っている時間が長い」と私は思っています。そうなると妻は「ママ」でいる時間が長いです。逆に夫は、仕事をしているときは外出中のときは「パパ」であることを忘れられます。そのため重荷を下ろす機会が多くなり、この差は結構大きいと感じました。

妻が「ママ」ではない時間を確保することが大切です。具体的には「父と子供の2人で外に出かけ、妻が一人で家にいられる」が理想で、次善で「妻が一人で出かける」という状態を作ることです。

後者の場合は外出中にも心配をしてしまう可能性があるので、妻を家で一人に出来る時間を作ることを意識しましょう。午前中1時間でも、父と子供がベビーカーでお散歩に出かけて公園や図書館に行ってくるなど出来ると、妻にとって良い気分転換になるようです。

保育園が休みの朝は、子供とお散歩によく行ってます

9)仕事と育児のバランスは考える必要があるが先は読めない

私の場合は自営業ということもあり、ある程度自分で仕事の量をコントロール出来たのは、他と家庭とは違う1つのアドバンテージでした。具体的には生まれる3ヶ月前には今までの仕事量の半分に減らし、今年の6月~12月は昨年の1/3くらいの仕事量に減らしました。

収入はもちろん減りましたが、それでも選択としては間違っていなかったと強く感じてします。減らさないと両方とも回らなくなっていたでしょうし、メンタルにも影響していたかと。特に自分は数年前に仕事のし過ぎでメンタルを悪くしていた時期があり、今まで以上にストレスへの耐性が弱くなっているため、この調整は非常に大切でした。

ただこの取り組みには2つの不安要素があります。
1)どのタイミングで仕事量を増やしたら良いか判断しにくい
2)その時に本当に仕事があるかわからない

そのため育児とは別で、仕事の将来に対しての漠然とした不安は発生します。それは本日時点もそうですし、来年は少し仕事を増やしたいと考えていますが。子供の状況次第なので予見してというのが難しい問題です。

私自身は仕事をしている時のほうが、育児より楽だと感じるタイプです。ただこの期間だからこそ子供とのコミュニケーションをしっかり取っておいたほうがよいというのは、多くの先輩パパから聞かされています。

今後どのようにバランスを少し仕事に戻すのかは、状況を見ながら都度判断していくしかなさそうです。ただ保育園に娘が入ってからは日中に自分の時間が出来るようになったので、保育園入園は、その観点からも強くオススメしたいです。保育園に関しては「保育園編」をご覧ください。


クリスマスの日にツリーと

10)子供との接し方は自然体で

子供と接する上で私自身はあまり意識してることはありません。元々怒りやすい性格でもないし、短気でもないため、マイペースで娘と接しています。仕事が忙しくなり時間が確保できなくなると焦ることもありますが、焦っている場合はだいたい育児も失敗します。

子供のために自分の性格を変えていないし、変える必要もないかなと思っています。このあたりに無理すると長持ちしないだろうしストレスがたまるかなと。

自分の子供が「かわいい!」と思ったのであればたくさん伝えてあげればよいですし、注意したいことがあれば我慢せずに言うことも大切です。どちらも理解はしてくれないと思いますが、表情や声色で伝わるかなと。

いずにれせよ自分自身を取り繕うのは難しいし、もともと出来ないのでこのあたりは深く考えずマイペースに接しています。

二人で自由に遊んでいる図

最後に

最後にまとめとしてお伝えしたいことを2つ。

1)ロジカルでは無いように見えてロジカルな赤ちゃん

「赤ちゃんって何を考えているかわからない」「昨日はうまくいった方法がうまくいかない」など、ロジカルではないと考えてしまいがちですが、私から見ると行動や感情に一貫性があり、逆にわかりやすいと感じました。

会話はまだ出来ずとも、感情や行動は素直なので、それをまずは見逃さないように気をつける。泣いている場合は「眠い」「おなかすいた」「オムツが不快」「暑い・寒い」あたりのいずれかですし、嬉しいことや嫌なことをされたらそれが表情に素直にでます。生まれてから数ヶ月たつとより顕著です。そういった意味では大人よりよっぽどわかりやすく表現をしてくれますね。

また「決まった行動パターンが無い」「大人より成長が圧倒的に早く、定期的に自動アップデートされる」という不確定要素はありますが、それもそういうことだと理解していればコントロール出来ない要素もあるというロジックに繋がります。

そして何かを試した時に反応が返ってくるので、その結果を活かせば良いのです。赤ちゃんとはPDCAにおける、DoやCheckがしやすいなと感じます。この部分は育児していく中での大変さではあると同時に、面白さでもありますね。どんどん進化していく過程を間近で体験できるのは育児をしている側の喜びでもあります。

新しい椅子に座り大喜び

2)人生の追体験が出来る!

私は結婚する前から「子供はいてもいなくても良い」という考え方で、それは今でも変わっていません。子供がいない場合、子供がいる場合、片方の人生しか体験出来ないため、どちらかを希望するのではなく、どちらになっても楽しめたら良いなと考えています。
今回は結果として、子供を授かることになったので、「子供あり」の人生を楽しみたいと思っています。

そんな自分が子供と相対して感じるのは、人生の追体験を知識がある状態でさせてもらっているということです。自分も赤ちゃんとして生まれ成長してきました。その時は「自分視点」で物事を考え判断し、自分を表現して生きてきました。

しかし子供を見ていると、自分の人生で得た経験値を元に、また1から人生を始めている感じがします。もちろん始めるのは自分ではないのですが、それを最も間近で一緒に見られるのが楽しいです。娘がどのように育ち、どのように判断をして生きていくのかはワクワクしますね。

RPGの2周目プレイを楽しんでいる感じがします。「強くてニューゲーム(ただしプレイするのは自分ではない)」といった感じでしょうか。
ただそれはあくまでも私視点の楽しみ方であり、「子供にこうなって欲しい」と望むことはそう多くありません。

妻が妊娠した時に「どういう子になって欲しい?」と聞かれたのですが、その時「良い子であって欲しい」と答えました。

「良い子」という曖昧な言い方をしたのは、親が勝手に方向性を決めるのは違うと感じているからです。「自分自身や他の人に悪くあってほしくない」という言い方でも良いかもしれません。こうなって欲しいというのは無い変わりに、様々な機会を提供して選択肢を増やす存在でありたいです。

そして私自身は、娘からは意識されない存在に早くなりたいです。親に依存して欲しくもないし、嫌われたくもなく、成人したら私のことはなるべく忘れてほしいです(笑)。
相談相手などは妻に任せ、私は改めて「子供がいない生活」を18年後に楽しもうと今から考えています。

これで以上です。
また半年後くらいに続きを書けることを願っております。

記事に関してのコメントや質問などありましたら、はてなブックマークやXでいただければ出来る範囲で追記や参考にさせていただきますね。

https://twitter.com/ryuka01

最後にアマゾンのウィッシュリストを張っておきますので、気が向いたら今後の応援という意味でぽちっていただけたら嬉しいです。

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