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ひきこもり

先日、ひきこもりの親の会に参加させていただきました。
不登校の定義は学校に行っていない。とイメージしやすいですが、ひきこもり、特に成人の場合は就労していないことが前提となり、その中に家以外、外に出れないケースがあり、広義で雇用契約のない就労をされている方が含まれるイメージでしょうか。
※不登校から継続して成人してもひきこもりになるケースと不登校経験はないが、就労してからひきこもりになるケースがあるとのことです。
私は不登校の当事者ですが、成人のひきこもりの親御さんのお話を詳しくお聞きするのは初めてでした。
不登校の問題と共通する点と成人ならではの困難な点(所謂8050問題)が混在していると感じました。
当事者(本人)が承認される機会が乏しく、自己肯定感を喪失しがちで、自信を失い、エネルギーが枯渇する状況になりがちなのは共通していますが、不登校の場合は人生の猶予(準備)期間であり、試行錯誤がまだしやすいのに比べて、成人のひきこもりは就労や社会的自立に向けての圧力が強いと感じます。
まずは拠点である家庭での安心感、居心地の良さが重要で、不登校生が「学校に行かなくてもいい」ということと同様に「ひきこもっていてもよい」ことが基本です。
そこからエネルギーを溜めて、外に出れることが可能になれば、次は就労(状況に応じて様々な雇用形態の選択肢はある)を目指すというイメージです。
各家庭によってご本人の状況や親の認識、家庭事情は様々だと思いますが、不登校の場合同様、まずは専門医を受診する医療的アプローチ(支援されているNPOの方も推奨されており、経験値としては成人のひきこもりの約半数が発達障害あるいはグレーゾーンとのこと、但し本人が納得して受診するにはハードルがあるとのこと)と就労支援だけでなく社会的支援を受けるために行政窓口との繋がりが重要になります。
※家族会や親族、ご近所等との人的ネットワークも重要
また現実問題として、親が亡くなった後の生活(経済的問題含めて)をどう維持するかが親御さんの大きな悩みであり、本人の課題となります。
ご本人は電話したり、問い合わせしたりすることが苦手なケースも多いということですので、不登校の場合同様に行政窓口の一本化が必要なのに加え、行政側から働きかける、もう一歩踏み込んだ支援体制が必要であると感じました。
不登校問題以上にセンシティブな面がありますが、社会支援体制の強化は必須であると思いますので、可能なアプローチ、働きかけを当事者の皆さんと掘り下げていきたいと思います。

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