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教員の性犯罪公判

 本日の新聞報道によりますと、昨日横浜市教育委員会が記者会見し、2019、22、23年度に横浜地裁で審理された横浜市教委所属の教員が起こした性犯罪事件(被害者は児童・生徒)の公判において、一般傍聴者を閉め出すために多数の職員を動員(1回当たり最大50人)していたことを明らかにしたとのことです。
 市教委は、被害者である児童・生徒の保護者側から要請があったとし「動員は被害者のプライバシー保護のためで、加害者をかばう意図はなかった。」と主張。一方、市教委は「行き過ぎた行為だった」と謝罪し、今後は実施しないとした。とのことで、動員は、市教委が関係部署に文書で指示。集団で来たことが分からないよう裁判所での待ち合わせや、事件に関する話題を避けるようなどと求めていた。とのことです。
 まずもって学校内外を問わず性犯罪自体が許し難いことですし、未成年者が被害者であり犯罪の場が学校であれば尚更心身への重大な影響が懸念されます。
 このような犯罪は絶対に繰り返されてはならないし、プライバシー保護は最優先(裁判所が十分に配慮するはず)で配慮すべき事項ですが、再犯を防止するためには犯罪の事実や背景、経緯は明らかにされなければならないと思います。
 私も裁判傍聴の経験がありますが、裁判が公開(傍聴可能)されたり、裁判員裁判で司法に市民感覚を生かすことは社会の公正化のために大変重要であると認識しています。
 今回の件は教員界隈の隠蔽体質や特権意識、世間知らずな実態を露呈したと言っても過言ではなく、加害者を含め厳しく断罪されるべきと強く思います。
 加えて、性犯罪については以前より事件化や厳罰化の傾向が強まっていますが、未成年者に限らず特に精神的被害が長期に渡り甚大だと思いますので、より厳罰化や被害者の保護・ケア、加害者の更生を社会的に推し進めていくことが不可欠であると思います。 
 いずれにしても許し難く、二度とあってはならない事例です。

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