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イラスト初心者必見!明度と彩度ってなんぞや?

「明度」が明るさで、「彩度」が鮮やかさでしょ?
知ってるよそんなの、、、

そう!言葉のまんまですよね。
では、質問を変えます。

赤色で、明度の高い色ってどんな色ですか?
頭の中で思い浮かべてみてください。

思い浮かべましたか?
それでは答え合わせです。

こんな感じの色を1つでも思い浮かべていたら正解!

ここで何か疑問に思わないでしょうか?

「エッ!ピンクがあるですやん!?」
そう、ピンクは赤色一家の一員なんです。

この3色は明度が等しく高く、彩度が異なる色
ちょっとめんどくさいですね、、

まとめます!

明度は全部100%。
ところが、ピンクの彩度は20%程しかないのです(???)

「色鮮やかな桜の花が満開に咲いています」
春になると、ニュースではこんな上等文句が報道されます。

色鮮やか、、なんか引っかかりますよね。
同じピンクの花なのに、なぜ表現に違いがあるのでしょう。

それは、表現の領域が違うからです。
(ちょっと言葉が分かりずらいですね、、)

ニュース文章が、人の感情を盛り立てる情緒的な表現だとすれば、明度や彩度の割合は、他の色と区別するための数値的な表現ということになります。

要するに、数値としてのピンクは鮮やかではないということになります。
、、、
紛らわしい!!

ここが本当に紛らわしい。
だって、色に抱くイメージって人それぞれじゃん!

そんな気持ちになるの、分かります。
ただ、そこをグッと堪えて明度と彩度の理解を深めるとイイコトがあるので頑張っていきましょう。

ところで、明度や彩度は数値的な表現と書きましたが、色を見分けるのに割合を全て覚えなければいけないのかと問われると、そういう訳ではありません。

明度と彩度をミックスした、超楽できる方法があるんです。
それが、トーン(色調)です。

赤色のトーン表

なんかマンボウみたいな形をしていますよね笑
これが、赤色のトーン表です。

真ん中1番上の赤色を見てください。
lt2と書かれていますよね。

これは、light(英語で“軽い“の意味)の略称と赤色を表す2(今記事とは別の内容なので、詳しくは色相環の記事(まだ未作成)に記載します)をくっつけたものです。

赤色の中で、明度が高く、彩度が中くらいのこの色は、軽い、浅い、爽やかなイメージの赤色というわけです。

このように、明度と彩度を分けて考えなくても、すでにイメージごとに分類してくれているスーパーアイテム、
それが、トーンです。

このトーン表が頭の中で描けるようになると、街中のあらゆる色が分析対象になります。

たとえば、わたしが頻繁に通う珈琲店があるのですが、最近ふとその店のロゴマークの主張の強さと引き締まった感が気になりました。

淡い青の背景色に、黒に近い茶色のロゴフォント、ロゴフォントの色で縁取られたロゴマークは黄系の茶色。

先ほどのトーン表を思い浮かべ、青はp、黄系の茶色はdk、黒に近い茶色はdkgあたりの色かな〜と見当をつけ、分析してみると、明度に差をつけた色の組み合わせだと分かりました。

今記事の内容外になりますが、他にも、青色と黄色が補色関係(お互いの色を強め合う組み合わせ)であることや、配色がコンプレックスハーモニー(自然界にはあまり現れない色同士の配色)で目を引くなどのポイントもあります。

要するに、とっかかりのトーンさえ分かってしまえば、「この配色の感じ気になる!」といった疑問をすぐに解消することができるのです。
これが、先ほど言ったイイコトです。

また別で記事を作る予定ですが、トーンについて詳しく知りたい方は色彩検定3級のテキスト新配色カード199aがおすすめです。

イラスト業含め、クリエイターやデザインの仕事では、他作品を分析して表現の幅を広げることが必須になります。
そんなとき、今回紹介したトーンは絶大な力を発揮するでしょう!

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