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宮古島の祖父(オジイ)

私の父方のオジイ祖父
宮古島で暮らしていました。

70代で大腸がんだと
診断されたようですが
手術もせず
薬も飲まず
そのまま暮らしていたそうです。

長年、畑と家畜の仕事をし、
晩年はヤギの餌やりが唯一の仕事でした。

94歳の誕生日に会いに行った時に
「100歳まで生きてね」と言うと
煙草をふかしながら
「あと6年でいいのか」と
返されてしまいました。

顔は日焼けで黒光り
お腹はだいぶ腫れていて
動きはゆっくりでしたが
それでも
自分の足で歩き、元気でした。

世話をしていたヤギが死ぬと
オジイもあとを追うように、
大腸がんではなく
老衰で亡くなりました。

人間の体の不思議さを
感じました。

手術する選択肢もあったと思いますが、
それをせずに
今の状態を受け入れ、病気と共に
生きることを選んだのかも
知れませんね。

心境はわかりませんが
自然と共に生きた オジイの話でした。


かりゆし58
『ウージの唄』



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