ほっと一筆「モーニングの思い出」

2023.3.14

実家にいたときに、母が朝からまぁまぁ手の込んだごはんを夫さんに作っていたせいか(おかげ?)、普段は朝に果物を適当につまんだり鯛焼きをチンして食べたりしている程度の夫さんが喫茶店のモーニングみたいな朝食を食べたいと言い出した。


旅館の朝ごはんでもいい、と言うがそんな面倒な準備はハードルが高すぎるため、パンの日の母の作る朝食を思い出しながらワンプレートで提供することにした。


喫茶店のモーニングといえば、今でこそ禁煙で清潔なカフェというイメージが強いのだけど、思い出に紐づくのは小さい頃に祖父に連れて行かれた昔ながらの喫茶店のモーニングだ。


タバコの匂い、コーヒーの匂い、パンとバターの匂いが入り混じるなんとも言えない感じ。


しかもメニューがことごとく子どもの好きなラインを外してくる。笑

ゆで卵はかったいし、サラダのドレッシングも酸っぱいフレンチドレッシングだし、トーストにはバターのみでジャムもないし。


オムレツやスクランブルエッグでもなく、ゆで卵(それも固い!)に味付けが塩オンリーというのが、子供心に理解できなくて食べた気がしなかった。


今でこそ、作るのが楽ちんで置いておけるというのも分かるし、ゆで卵だけでも朝とりあえず食べておけばパンとかサラダとかなくても足りるなと思えるのだけど。


殻を剥くのに難儀したり、塩をうまくかけながら食べるのも苦労して、味気ないトーストを齧ったモーニングを思い出しながら、我が家にトースターを買うべきかどうかを悩む朝がしばらく続きそうだ。


本日も晴れやかに、リズミカルにいきましょう!




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