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土砂災害から身を守る方法

元警察官で、数回の転職を得て、現在はバス運転手をしている傍ら、講演講師として活動をしている者が、思ったことを書くつぶやきです。
私個人の見解であることをご理解の上、読んでいただけると幸いです。

私は警察官在職中、交番やパトカー乗務の「制服」勤務が長かったのですが、一時期だけ警衛警護や災害対応等を担当する「警備課」で刑事として勤務していたことがありました。
災害のこと等についても、述べていけたらなと思います。

梅雨の末期の今は、雨が多く降る時期であります。
ここ数年の異常気象により、1回の降雨量が1か月並の雨が降ることも珍しくなくなってきました。
今回は、土砂災害から身を守る方法について紹介して行きます。
私が警備課で勤務していた時より、情報精度はかなり良くなってきてます。


台風や大雨に備えて!

〇住んでいる場所が、土砂災害警戒区域か確認

土砂災害のおそれのある地区は「土砂災害警戒区域」等とされています
普段から自分の家がこれらの土砂災害のおそれのある地区にあるかどうか、都道府県や国⼟交通省の「ハザードマップポータルサイト」などで確認しましょう。
また、避難の際にどこにどのように逃げるのか知っておくことが大事です。市町村が作成する土砂災害ハザードマップを利用して避難場所や避難経路を確認しましょう。

雨が降り始めたら!

〇土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意

雨が降り出したら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。
これは、警戒レベル4相当情報であり、市町村が警戒レベル4避難指示を発令する目安となる情報で、災害のおそれが高まっていることを示しています。

豪雨になる前に!

〇警戒レベル4で危険な場所から全員避難

お住まいの地域に⼟砂災害警戒情報(警戒レベル4相当情報)が発表されたら、自治体からの警戒レベル4避難指⽰の発令に留意し、⼟砂キキクル(⼤⾬警報(⼟砂災害)の危険度分布)などを参考にし、地域内の方々に声をかけあい近くの避難場所など、安全な場所に避難しましょう。
特に、お年寄りや障害のある人など避難に時間がかかる人や、夜中に大雨が想定される場合は、警戒レベル3高齢者等避難が発令されたタイミング等で早めに避難することがより安全です。
⼟砂災害の多くは⽊造の1階で被災しています。浸水などで避難場所への避難が困難なときは、近くの頑丈な建物の2階以上や、家の中でより安全な場所(がけから離れた部屋や2階など)に移動しましょう。

土砂災害の前兆現象

土砂災害警戒情報等が発表されていなくても、以下のような状況(土砂災害の前兆現象)になっ ていた場合は、直ちに周りの人と安全な場所に避難し、市町村等に連絡してください。

〇土砂災害の主な前兆現象

〇がけや地面にひび割れができる、がけや斜面から水が湧き出る
〇井戸や川の水が濁る、湧き水が止まる、濁る
〇小石がバラバラと落ちてくる、地鳴り・山鳴りがする
〇降雨が続くのに川の水位が下がる
〇樹木が傾く、立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる

土砂災害警戒情報とは?

大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度が非常に高まったときに、市町村長が避難指示等の災害応急対応を適時適切に行えるよう、また、住民の自主避難の判断の参考となるよう、対象となる市町村を特定して都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。

⼟砂キキクルとは?

「土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)」は、土砂災害発生の危険度の高まりを地図上で5段階に色分けして表示したもので、常時10分毎に更新しています。雨が強まってきたとき、又は大雨警報(土砂災害)や土砂災害警戒情報等が発表されたときなどには、実際にどこで土砂災害の危険度が高まっているのかを把握することができます。

⼟砂キキクルはこちら(拡大できる地図表示:気象庁)

土砂キキクルの「黒(災害切迫:警戒レベル5相当)」は、土砂災害により命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。  
このため、土砂災害警戒区域等にお住まいの方々は、土砂キキクルを確認して可能な限り早めの避難を心がけていただき、高齢者等の方は遅くとも「赤(警戒:警戒レベル3相当)」が出現した時点で、一般の方も遅くとも「紫(危険:警戒レベル4相当)」が出現した時点で、土砂災害警戒区域の外の少しでも安全な場所へ速やかに避難することが大変重要です
※参照資料:首相官邸ホームページ

最後に…

災害についても、日々情報が更新されています。
情報が錯綜して、どれが正しくて、どれが誤った情報なのか分からないのも事実であります。
災害に遭わないためには、日頃からの備えと正しい知識を身に付けることです。
地震や豪雨はいつ起きてもおかしくない状況になっています。
平時の時に正しい知識を身に付け、確認をしておくことが大切かなと思います。

これを読んで、講演等に興味を持っていただいた方は、お気軽に「日本刑事技術協会」にお問い合わせください。お待ちしています!
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河野博紀 自己紹介
河野 博紀 - 一般社団法人日本刑事技術協会 (j-keiji.org)

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