髪を染めるということ

髪を染めるということ。
人によって意味が違ってくるだろう。ピアスを開けることだってそうだ。人によって意味が違ってくるだろう。

わたしは頻繁に髪色を変えたがる。どうしてなのか深く考えたことはなかった、というよりかは、なにかあるけれど、言語化をサボっていたということだと思う。すみません。

今月は2~3回セルフで染めた。ピンクインナー、赤インナー、今回は黒だ。これはきっとわたしのなかのトレンドが目まぐるしく、優柔不断な電車の行き先ランプように、くるくると回り続けているからだろう。

髪を染めるというのは、非常に価値のある行動だと思っている。髪色1つでその人に対する印象は変わる。髪色1つで、相手の記憶の中にいる「むかしの自分」を希釈できる気がする。

おそらく、大学以前の友達で、今も親交がある人達はわたしの地毛を思い出せないし、その頃の印象や思い出も多少薄まっているのではないだろうか。

過去を精算したいと思う度に髪を染めるのであれば、今月のわたしは一体全体どうしてしまったのであろうか。心配である。

たくさんのことが起こりすぎて、この1ヶ月は1ヶ月のように感じづらかった気はする。これからもわたしは、「わたし」にカラー剤を滴下して、過去を希釈していくのだろうか。


tanka
いつだって君は君だし忘れない でも忘れた君も許したい

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