このままでは眼鏡業界は終わる⁉️
『眼鏡コンサルタント』ともぞうです。
批判覚悟で書きます。
僕が眼鏡業界に入った当時は、国内海外ドメスティックブランドが主流になってきて、眼鏡のコンセプトショップやセレクトショップがあちこちにオープンして、眼鏡がファッションアイテムとして認知され始めた、そんな時代だった。
その後、価格を追求した眼鏡店がオープンすると、一気に全国、または世界に広がっていき、一般の方々からすると、眼鏡購入の選択肢がめちゃくちゃ広くなっていった。ネットでも買えるし。
でも最近思うのは、眼鏡って本来は視力矯正器具。医療器具のひとつだったってこと。
前の記事でも書いたけど、眼鏡はレンズが入って完成品。人間の視覚にとって、日々の生活にとって、とても重要な視力矯正器具なのに、何も考えてないデザインや、何も考えてない掛け心地のフレーム、そんな眼鏡を売上げ目的で店頭に並べる眼鏡店や、何も考えずオートレフに頼った視力測定をする眼鏡店など、本来の用途や、最低限の眼鏡の役割が分かってない眼鏡店が多いような気がする。
だってこんなデジタルな時代に左右非対称の顔に対して、顔が左右対称が前提みたいにPD(瞳孔間距離)を二等分してアイポイントを決めてるし、まだそんな測定をしてるこの眼鏡業界って。。。レンズ屋さんも良いレンズ開発したって、そんなんじゃあまり性能は生かされてないんじゃないですか?
それは小売店だけの問題ではなく、デザインや製造する側にも問題がある。度入りのレンズが入った【完成品】としての眼鏡を前提として作られているフレームがホントに少ない。
福井の分業制が当たり前の製造現場では、完成品の眼鏡を知っている人を探すのはほぼ無理で、でもパーツとしての精度を上げるのにはピカイチという、ちょっと変わった眼鏡作りが「Made in Japan」の眼鏡。
一方でほぼ100%一つの工場内で一貫生産している中国製の眼鏡は、自動化された最新の製造マシーンを駆使して、生産能力は素晴らしいものがある。でも、品質や品質管理に関して言えば、いくら教育して教えたとしても、日本人の感覚には程遠いのが現実。
でも恐ろしいのが、最近では欧米のブランドはその品質が標準になってきており、質より量、利益重視の眼鏡作りが主流になっている。
全ての始まりのデザインもそう、眼鏡としての最低限の機能や構造を持った物をデザインするのが本来のデザイナーの使命だと思うけど、掛ける人を選ぶ眼鏡っていう「言い訳」を売り文句にした眼鏡も少なくはない。
もちろん『綺麗ごと』だけでは商売は成り立たないのは理解できる。でも、眼科→小売店→卸売→製造を一通り見てきたともぞうから見た最近のこの業界は、一般消費者のためにっていう感覚ではなく、それぞれの生き残りをかけた売上げ主義、それが年々ひどくなってる気がするし、これからはもっと加速する。
眼鏡を掛けるお客様がいるからこそ成り立っているこの眼鏡業界。この先眼鏡っていう『道具』がいつまで続くかもわからない何でも進化していくこの時代、「お客様は神様です」とは言わない。ただ現在この業界に関わってる人達には、プロ意識を持ってもう一度【眼鏡】の役割を考えてもらいたい。
小売店、卸売、製造、どの立場に立っていても、最終的には一般消費者のためなんだって。医療器具の一部を扱っているんだって。
今回のコロナ騒動で何かが動き出した。ずっと変化が無かったこの眼鏡業界も100%変化する。今までのやり方では商売は出来なくなる。いろんな他業界が眼鏡業界を狙ってる。
どうしますか?
このままではこの業界はなくなるぞ!
失礼いたしました。
『眼鏡コンサルタント』ともぞうでした。
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