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ファンタジーパロディボイス 吟遊詩人
出ました、みんな待ってたファンタジーパロディボイス(再販)!
ジョー・力一さん扮する吟遊詩人ボイスについてしっかりがっつりネタバレしておりますのでご注意くださいませ。
【幼馴染パロディボイス&ファンタジーパロディボイス 再販決定!】
— にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) July 16, 2024
7/23(火)18:00から、にじさんじオフィシャルストアにて
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ファンタジーパロディボイスについては
吟遊詩人の内容でリリースされていたことと非常に良い!買うしかない!という情報しか耳にいれていませんでした。
ネタバレ無しの状態でTLを見たら先に聴いたジョー児の皆さま軒並み成仏していたので怖くなってしまい、聴くのを躊躇しました。
さて、感想をひとことで言いますと
刺さる人にはささる(本人談)ではなく
刺さらない児はいるのか?!?!です。
皆さんそうおっしゃいますね、その通りです。もはや月並みな言葉しか出ない。
まず出だしのプロローグともいうべき導入部分、もう最高ですね。これを紡ぎながら勇者たちを待っていたのでしょう、哀れな旅人には誰を重ねて歌ったのでしょうか。文字通り旅人か、それとも自分か。
吟遊詩人は何度も何度も「定め」について語っています。自分の歌を最後まで聞いてくれた勇者たちに、演奏を披露したであろうそのハープで矢を射る運命すら受け入れているように見えます。魔王の描いた世界つまり勇者が倒される世界は定めのはずだったのに、どうして彼は涙をこぼしたのでしょうか。
※※以下、はちゃめちゃ長いネタバレ妄想になりますので本当にご注意ください※※
まずひとつ目。これはわかりやすいと思うんですけど、ずっと見てきた勇者たちへ自分で気づかないうちに憧憬のような感情を抱いていたのではないか。
最初こそただの敵、自分が演奏するのに都合の良い存在だったでしょうが、どんなに苦しい場面でも打ち勝ってきた姿はいつしか太陽のように輝いて見えていたと思います。戦う前に勇者たちにかけた言葉、実は本音なんじゃないかな。
お互いの進む運命が相容れることはできないように、勇者と吟遊詩人は同じ世界線に立つことはできません。掴みたくても眩しくて掴めなかった光、それを自分の手で消さざるをえなかった悲しみと後悔が表れたのかなと思いました。
次にふたつ目。これはもう完全に私の妄想です。いいですか、何か思っても心に留めてくださいお願いしますね。
もし吟遊詩人のいうように本当に魔王の思い通りの世界になるのが定めなら、とっくに勇者はいなくなっていますよね。ちょっとずつ敵を倒していく定めなんて勇者たちのレベル上げにしかなりませんし、魔王にはデメリットしかない。
魔王の願う定め通りにならない世界があることを、彼はもうとっくに気付いている。それでも何度も運命について語っている姿はまるで自分に言い聞かせているように見えます。
だから、勇者たちが世界や自分の運命を本当に変えられるのかどうか証明するための賭けにでたのではないか。
苦難を乗り越えて城にたどり着くほどの力があるなら運命を変えられるのではと思ったけれど、星の巡りには逆らえない悲しみ、絶望・失望感が込み上げたのではないかな。
考えすぎ?
そしてエンディングの語り。りきいちさん、あまりにも詩人じゃないですか?生きてほしい、がこんな言葉に言い換えられる?!
もうね〜ここらへんのりきいちさんの感情ののりかた!!最高!!最後の一言なんて私は本当に泣いてしまい自分でもびっくりしました。めっちゃくちゃ感情移入しちゃった。
あれが吟遊詩人の本当の願いなんですよね。
吟遊詩人が本当に欲しかったのは静かに歌を聴いてくれる存在、ただそばにいてくれる誰かだったのかな。闇の世界に身を置きながらも捨てられなかった人間の心みたいなものを感じられて私の涙腺を非常に緩ませました。
勇者についても少し考えてみたいと思います。妄想話にもう少しお付き合いください。
吟遊詩人は「自由を手にするために大きな力にかしづく」と語り、勇者へも「太陽の紋章に祝福されてしまった君ならわかるだろう」と問いかけています。
勇者は「祝福を受けた者」であって全知全能の神ではありません。どんなに称えられても全ての人を救うことはできない。騎士団長だの件だって、苦しい冒険の中にはきっと似たような事が何度もあったでしょう。その度に向けられる人々からの矢のような視線。投げかけられる救いのない言葉。自分の心が壊れていく音。
それでも勇者だから立ち止まることは許されないし、世界のために進まなければならない。
そして今は死闘を繰り広げた吟遊詩人を弔うこともできず、彼の遺言を抱いて魔王と対峙しなければならない。
これはもう「祝福」という名前の「呪い」です。
吟遊詩人と勇者は立場こそ違うものの、矛盾を力にしていくしかなかったところは同じなのかもしれないですね。
最後、吟遊詩人がどうなったのか描かれていないところが、また…にくいよねーー!!
きっと最初のリリースでもにぎわった話題なんじゃないでしょうか。
勇者たちに見守られながら息をひきとる(キラキラ〜って光の粒になって消えるのも良)か、魔王のいる部屋へ歩いていく勇者たちを見守ってからひとりでひっそりと終えるか。
どちらにせよ、穏やかな表情で閉眼してほしいです。
実は生きてたルートも良くないですか?!
最後の一撃に使った武器とか戦闘中の会話選択でエンドルートが分岐してさ。
成功してると、魔王を倒してから「言ったはずだよ、また、僕の歌を聴いてほしいってね?」って笑顔で迎えてくれちゃったりして。
こちらだと吟遊詩人の運命は完全にかわったし、勇者は太陽の祝福を必要としない世界線になるからどちらも星の巡りをひっくりかえしちゃって、あーらびっくりトゥルーエンドです(ハピエン厨)。
約5分のボイスの中に勇者が冒険した情景や吟遊詩人との関係性、人間模様など様々なものがこれでもかというほど込められているように感じました。
糖度はないのにめちゃくちゃ刺さる、りきいちさんのボイスの魅力のひとつだと思います(糖度があればあったで大変なわけですが)。
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