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「パートナー」と呼びたい・呼ばれたい

気温がとても低くて、動きが鈍いせいもあるけど、疲れていないのに日々からだがだるい。
さらにはすぐ眠たくなるお年頃な私。
皆さんは、いかがお過ごしですか?

突然ですが、一緒に住んでる男の人(女の人)を、他者に紹介する時の呼び方ってたくさんあるな、って思っていて。

旦那さん(奥さん) 
お婿さん(嫁さん)
夫(妻)
うちのお父さん(お母さん)
内縁の夫(内縁の妻) 
彼氏(彼女)
うちの人
同居人…などなど

漫画家の小栗左多里さんは「ダーリン」。
コラムニストのジェーン・スーさんは「同居のおじさん」。
私は「旦那」と呼び、旦那は私を「かみさん」と呼ぶ。

世間では、シチュエーションにも左右されるから呼び方を使い分けましょう、って記事を見ることもあるけれど、呼び方で二人の関係がどんなものかわかるんだよね。照れくささとかの微妙な感情も混ざってくるし。

なぜ急にこんな話になったかというと、TBSラジオ「こねくと」のパーソナリティである女優の石山蓮華さんが、同居している方を「私のパートナー」とラジオ内で呼んでいたことに衝撃を受けたから。結婚されていないことから、お相手を「彼氏」と呼ぶと先入観で思っていた古いおつむには、聞きなれない「パートナー」という単語。蓮華さんは、ラジオの中の何気ないエピソードトークでさらりと自然に「パートナー」という言葉を何度も使っていた。30代の若い人はみんな相手をそう呼ぶの?。相手が異性でもパートナー?。パートナーは日本語にすると仲間?相棒?。私は、「パートナー」という単語をかみ砕く方に集中してしまって、しばらくラジオの話が頭に入ってこなかったくらい驚いたのだ。

でも
「パートナー」って言葉、とてもいい。
いろいろな関係性を全部引き受けた、明るい言葉。

LGBTQの話題が身近になって、発する言葉にも気をつけるようになった。
例えばある男性の、心の通った同居人が男性として、何も知らない私から何気に「彼女いるの?」なんて言われたとき。その男性は「いるよ」と正直に言うだけなのに、心の中で「彼氏、なんだけど…」と心がしぼんでしまうことがあるのかもしれない。私から無意識に『男性が好きになるのは女性』という固定概念が見えることが、誰かを窮屈にさせてしまうこともあったかもしれない。

そんなとき、「パートナー」って呼び方は性別を超えてとてもいい言葉だと思う。
「パートナーいるの?」
あとはどう答えるかは相手次第だ。
大谷翔平選手のように愛犬デコピンをパートナーという人もいるだろうしね。

なにより私がパートナーと言われたいし、言いたいのだから。妻でなく、お母さんでなく、かみさんではなく、パートナー!

パートナーは同じ場所で過ごすだけでなく、愚痴って感情を受け取りあって、いっしょに経済回すこともある、何よりお互いに認め合ったいい関係でないと言えない。
主従関係のある古めの夫婦の間柄では絶対出てこないワード。

今、私がパートナーと呼びたい人はこたつで寝ている。さっきまで、一方的に仕事の愚痴を言って寝てしまった。感情を受け取りあったか?

パートナーは解消も自由。子供がいるいないも関係ない。相手への執着や自己犠牲も必要ない。お互いを認め合うことができる関係って、時間をかければ作り上げれるものかといえば違うから。
結婚して20年過ぎた私たち。家事が完璧ではない私に対して、旦那からパートナー解消を告げられる可能性はゼロではない。その時に自分に湧き上がってくるのは相手への執着か、後悔か、未来への希望か…。


ちなみに、英語圏の方は奥さんや愛する人のことを「パートナー」とは呼ばないらしい。「ガールフレンド」「ワイフ」なんだろうね。
和製「パートナー」のほかに、心地いい、誰にでも当てはまる呼び方があればぜひ教えてほしい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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