見出し画像

私のイメージマップ

 自分の夢を実現するために、どんなことをしていますか。私はよく読んだ本の中で印象に残った部分に線をひいて、ノートに書きだす作業をよくやっていました。それだけのノートを作って自分は、理想の人間になれる。と思っていたこともありました。そんなノートを何年が後に見つけるとあの時の志はどうしたのか落ち込むことがあります。

 次に私がやったのは、大きな付箋に自分を励ます言葉や、理想の言葉を張っておくというやり方です。これは、しばらくは効果がありました。私はそれを見ては、毎日自分を励ましました。「私は人生を愛している」これは今でも目の前に貼ってありますが、自分が目標から逃げようとしたときに、この言葉を見るたびに自分の人生を大切にしようと思って奮起したものでした。しかしこの方法は欠点があります。「あまりにたくさん張りすぎると見るのを忘れるようになる」という欠点です。

 ある日、自分の夢をイメージにまとめるコラージュを作るという本を読みました。今は常勤の仕事から離れて時間がありますが、この本を読んだ頃は、忙しさもあり真剣に考えていませんでした。それでも、イメージを切り取ろうと思う本を買ったり、自分のこれからの夢をどのようにイメージするかを考えたりしていました。

 ある時、高級な温泉ホテルに泊まりたいと考え雑誌を見ていたら、なんと私の予約のミスで、リゾートの自室に温泉のついたホテルに宿泊することができました。私は夢や目標をイメージすることの価値が少しわかるようになりました。

 その年の冬に私は本格的に目標・夢のイメージや写真を集めて作り始めました。フラダンスを踊る・合唱団に入って舞台に立つ・海外の大学院に入る・本格的に絵を描く・自分の研究室を持つ・書道がうまくなる・短歌を作る・役者になる・羊毛動物を作る・海外の名城を訪問する などをまとめてパソコンで作成してみました。パソコンで作成したのは、イメージを集めるのが簡単だったのと、複数枚印刷をして張ることができるからです。

 さて、最後はその成果が知りたいところだと思います。劇団は、何度か訪れましたが、詳しく内容を聞くと月謝も高く、活動は講演の前は、毎日練習するなど半分仕事をしながらの私にはとても無理であることが分かりました。それを作成した次の年は活動ができませんでした。フラダンスの教室は閉鎖になり、コーラスも多くの合唱団では、活動が中止になっていました。

 そういった不運にも関わらず、昨年合唱団に加わり、小さな演奏会にも参加することができました。短歌も絵も独自に進めています。これは、幸いにも仕事がリモートになったことの恩恵でもあります。

 夢のイメージマップは、確かに効果があり、毎日それを見るたびに自分を励ますことができたことは事実です。しかし、1年に一度位、見直して修正する必要があると思います。なぜなら、色々な事情で、できなくなることも多いからです。

 私は、今難病となり、体が不自由になっていく自分と対峙しています。そんな自分のためのイメージマップを作ることは大変意味のあることだと思います。自分ができることを確認しつつ最大限の自分が発揮できることを探すことができるからです。絵を描くこと、文を書くこと、短歌や詩を作ること、小説を書くことなどなど、たくさんあると思います。2月に病院で一人作成した「死ぬまでにやりたいこと100」を見直して、イメージマップを作ってみようと思います。生きている限り、生き甲斐をもって生きていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?