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#51教育振興基本計画を読んで

皆さん、こんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に都どりついていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。

令和5年3月8日に中央教育審議会答申が出され、令和5年6月16日に閣議決定されたものです。
簡単にお伝えすると、この先約10年間の国としての教育に関する方針となります。
教育振興基本計画を基にして都道府県教育委員会はそれぞれの実態に応じた計画等を策定し、それを受けて市区町村教育委員会は児童・生徒の実態に応じた計画等を策定していくわけです。

そこで、そもそもを聞いてみたいです。
現場の先生方で3月の答申でもよいので、教育振興基本計画を読んだことある人どのくらいいますか?
もしよければコメントしてもらえると嬉しいです。
恐らく多くの教育行政にいる人は、必ず読みなさいよみたいなことを先生方に言いますよね。
でも・・・実態はどうなんだろうと気になって質問してみました。
正直に言います、私は現場にいるときにこのようなものを読んだことはありません!
読んでおけば違う教員生活を送れたのかなと思いますが、当時はそんなことも気にしていなかったのです。
どうか、皆さんのお声を聞かせてください。

概要もHPにありますので、見てもらえればわかるかと思いますが、次のような構成になっております。

教育政策に関する基本的な方針は2つの柱です。
(1)2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成
(2)日本社会に根差したウェルビーイングの向上

(1)は現行学習指導要領にも記載されていることですので、次期学習指導要領にも継続的に示されるのかなと思いました。
(2)は流行りのウェルビーイングですね。

この2つの基本的な方針を達成するための方針が5つあります。
①グローバル化する社会の持続的な発展に向けての学び続ける人材の育成
②誰一人取り残されず、すべての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進
③地域や家庭で共に学び支え合う社会の実現に向けた教育の推進
④教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
⑤計画の実行性確保のための基盤整備・対話

なかなかのものですよね。
確かに目新しいものはないものの、様々な視点から方針が示されております。
この計画は小・中学校だけでなく、高等学校、大学、社会教育等も全て含まれているため大きな枠で語られています。
でも、次を見て小・中学校をずっと見てきた(これからも見ていくことになるであろう)私には正直驚きました。

16の基本施策が掲載されております。
1.確かな学力の育成、 幅広い知識と教養・専 門的能力・職業実践力 の育成
2.豊かな心の育成
3.健やかな体の育成、スポーツを通じた豊かな心身の育成
4.グローバル社会における人材育成
5.イノベーションを担う人材育成
6.主体的に社会の形成に参画する態度の育成・規範意識の醸成
7.多様な教育ニーズへの対応と社会的包摂
8.生涯学び、活躍できる環境整備
9.学校・家庭・地域の連携・協働の推進による地域の教育力の向上
10.地域コミュニティの基盤を支える社会教育の推進
11.教育DXの推進・デジタル人材の育成
12.指導体制・ICT環境の整備、教育研究基盤の 強化
13.経済的状況、地理的条件によらない質の高い学 びの確保
14.NPO・企業・地域団体等との連携・協働
15.安全・安心で質の高い教育研究環境の整備、児童生徒等の安全確保
16.各ステークホルダーとの 対話を通じた計画策定・フォローアップ

文字にしてみるとすごい量です。
先程もお伝えしましたが、小・中学校と関係ないものもこの中には含まれております。
それでもやることが多すぎると感じてしまいました。
教育施策例の中で小・中学校と関係するものは約50個。
確かにどれも重要なことであり、子どもの育成においては外せないものばかりです。
やらなくてよいとは言えません。
しかし、ここに掲載されているものだけでも50個ある。
学校の年間授業日数は多少前後あれども、約200日です。
ということは、単純に考えると1つの施策にかけられる時間は4日ということになります。
もちろんひとつの取組例で複数にまたがるものはあるでしょう。
それでも取り組める日数は少ししかできないことが分かりますよね。
でも、子どもたちにそんな簡単に身に付くものではないですよね。
それで教育を実施したと言っていいのでしょうか・・・。

そして、そもそも論ですが、この教育振興基本計画のことを知っている教員、教育振興基本計画を受けて作成されている都道府県の計画をしっている教員はどれほどいるのだろうか。
そのあたりもぜひ知りたいです。
コメントしていただけると助かります。

次回は、「これってこうしたら省けない?」と思うことを記事にいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気付きがれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!

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