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「本物の名もなきヒーロー」

2024.1.1 新しい年を寿ぐ中で発生した能登半島地震
おそらく日本中の人達が、驚き、悲しみ、心を痛めているに違いない。

ニュースで見る被災地の惨状
寒い中での不自由な避難生活を強いられている方々
何か支援できないか⁉と思うのは、人として当たり前であり、素晴らしいと思う。

だからこそ、「本物の名もなきヒーロー」であって欲しい。

・被災地に駆け付ければ、何かできるのではないか
・今、手元にあるものを届けたい
その思いがあることと、それをそのまま行動に移すことは大きく異なる。
せめて、その行動から生まれる状況をイメージして欲しい。

「命のプロ」たちが全国から参集して、昼夜問わず、自身の危険もかえりみず、一人でも多くの被災者を助けようと必死の活動をしている。
交通網が壊滅的な被害を受けている中、そこに行く行為はヒーローと呼べるだろうか?
国土交通省や各自治体が、現地に入らないで欲しいと呼び掛けているこの時に、被災地にいる人はヒーローと呼べるだろうか?
被災地からの情報発信は、現地に来ないで!という悲痛な叫びより、現状を伝え、次の支援や復旧・復興に繋げるための情報であるべきではないか?
ガソリンも手に入らない状況で、あなたが使うガソリンは本当に必要で価値あるものと言えるだろうか?

年末年始の休暇が重なったこともあり、動きたくなる気持ちも理解できる。
でも、今、命のプロや防災のプロが活動するフェーズでは、取るべき行動は現地に向かうことではないと気付いて欲しい。

これから支援のフェーズが変化し、ニーズも変化する。
支援の形は多種多様にある。
「本物の名もなきヒーロー」は、それをきちんと見極め、必要な時に必要な支援ができる人だと思う。
復旧や復興には長い長い時間が掛かる。報道が少なくなり、多くの人がこの災害を忘れて日常を取り戻した後も、長く困難は続く。
だから、一人でも多くの「本物の名もなきヒーロー」が生まれて、一人でも多くの被災者に勇気を届け、一日でも早い復旧・復興の手助けをして欲しい。

できることをできる人が
できる人ができることを


名もなき防災士の心の叫び


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