【のし】を考える【ギフト豆知識】
ギフトショップを利用する際、店頭でもネットショップの注文内容でも必ず出てくるのですが【のし】。これ、なんだかよくわからないけど選んでるって方もいるかと思います。今ではカスタマースタッフとしてご案内する側の私ですが、働き始めた頃は「お中元やお歳暮って書いてあるやつ」くらいの知識しかありませんでした笑
今回は知ってるようで知らないかもしれない【のし】のお話。
贈答品の熨斗紙マナー
漢字で書くと【熨斗】。こんな漢字、学校で習いましたか？私は読めませんでした・・・。
熨斗は一般的に『フォーマルな場での贈答品には熨斗紙をつけるのがマナー』と言われています。またはお相手が同時期に多くの贈り物を受け取る場合に【贈った目的】と【送り主】がわかりやすいように明記するという役割でも用いられています。お中元やお歳暮に熨斗紙をつけるのは後者の用途ですね。
贈答品にかける紙を総称して『掛け紙』と呼ばれています。
掛け紙の中で『熨斗』と『水引き』が印刷されている物が『熨斗紙』です。
熨斗紙の基本構成はこんな感じ。
細かい話になりますが、水引きの右上に書いてある菱形みたいなやつが【熨斗】で、熨斗が書いてある紙だから【熨斗紙】です。
水引きの上段に贈り物の目的である『表書き』下段に贈り主の『名前』を書くのが一般的ですね。（上段・下段をまとめて『表書き』と呼ぶこともあります）
水引きの使い分けは難しい？
水引きの形は大きくわけて【蝶結び】と【結びきり】の２種類。
【蝶結び】は何度あってもいい御祝い、【結びきり】は人生で１度だけ（の方がよいと考えられる）御祝い・・・っていうのが簡単な覚え方とされてます。
勘違いしている方が多いのかな？って感じるケースは下記の御祝い。
●結婚記念祝い
【蝶結び】です。結婚祝いは結びきりですが、結婚記念祝いは繰り返し迎えるのがよいので蝶結びになります。
●還暦祝い等の長寿祝い
【蝶結び】です。還暦祝い、米寿祝いなど、その時だけを考えると繰り返さない御祝いに思えますが、『長寿祝い』という大きなカテゴリで判断です。
●快気祝い
【結びきり】です。元気になった御祝いだから蝶結びと勘違いしやすいですが、そもそも病気にならなければ快気祝いは必要ないので、病気を繰り返さないという意味で結びきりですね。
悩んだら「熨斗 〇〇祝い」で検索してみてください♪
両親贈呈には熨斗が必要？
時々お問い合わせいただくのが、結婚式でのご両親へのプレゼントです。
フォーマルな場だしきちんとした方がいいのかな？って思いますよね。
これに関しては『時と場合による』がお答えになります。（すみません汗）
和装で神社仏閣にて式を挙げその場で渡すという場合には包装紙ラッピングに熨斗紙をつけて渡した方が雰囲気にも合うのではと思います。
最近は披露宴内でゲストの前で渡すという場合はラッピングすらいらないのではとご提案する事もあります。なぜならゲストにも何を贈ったか見えていた方が盛り上がるからです。
当店で両親贈呈プレゼントとしても人気が高いArvoシリーズなどには魅せるラッピングというラッピングもご用意しております。
ご要望があれば時計の針を出生時間に合わせた状態でお届けする事も可能です。この形でお渡しするとエピソードも広がるのではないでしょうか♥
結婚式でのご両親へのプレゼントは渡すシチュエーションによってラッピングと熨斗の有無を判断するのがよいかと思います。迷っていたらウエディングプランナーさんやショップスタッフにご相談ください^^
【熨斗】を別の用途に使ってみる
熨斗紙の簡単なマナーを先に書きましたが、最近ではカジュアルな熨斗風掛け紙を取り扱っているお店も増えてきています・・・が、基本的には一般的な熨斗紙のみのお店が多いです。
熨斗を付けてきちんと感も出したい・・・
でもキチンとした雰囲気があまり出るのも嫌・・・
そんな場合は基本的マナーを無視して熨斗を利用してみるのもいいかもしれません♪（TPOをしっかり判断する必要はありますが・・・）
当店ではお熨斗表書きを自由にご希望いただけるので、こんな感じでご用意する事も可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
贈答品マナーとか水引きの種類とかいろいろと書きましたが、気持ちがこもっている事が一番の贈りものだと思います。
年度末に向けてフォーマルな場での贈りものも増えてくる時期、参考になったら嬉しいです。
以上、ハッピースマイル カスタマースタッフでした^^
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