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#38 恩を返す相手は、必ずしもその人とは限らない

 その方のおかげで、今のあなたがあると感じられるような、感謝している方いますか?
 辛いときに声をかけてくれた先輩、いつも励まし合った同期、家族や恋人などが思い浮かんだかも知れませんね。

 私の考える感謝のしかたについて、まとめてみました。

1.あなたを支えた人

 辛かったときあなたを支えてくれたのは誰ですか。辛いときに声をかけてくれた先輩、いつも励まし合った同期、家族や恋人などが思い浮かんだかも知れません。

 辛い時は、自己嫌悪に陥りやすいですし、周囲みんなが敵のように感じてしまうこともあります。そういうときに、かけてもらった一言で、支えられたり、視界がひらけたりすることもあったと思います。

 また、もしあなたが仕事で一人前に働いているのでしたら、育ててくれた先輩たちがいたからこそですよね。

2.感謝の気持ち伝えてますか

 ⅰ.友人・家族

 友人や家族の場合は、恩返しもしやすいですよね。直接感謝の気持ちを伝えるだけではなく、彼らが困っていたら声をかけて励ましたり、一緒に出かけて気分転換したり…。

 ⅱ.同僚

 では、職場の方に対してはどうでしょうか。

同期
 同期は精神的にも、業務的にも協力しあって乗り越える存在のことが多いので、お互に励まし、励まされ…という関係性ができているでしょう。

後輩
 年下の後輩といえども、支えてくれる方がいます。後輩には、相談に乗ったり、指導をしたり、フォローすることで、恩返しができるでしょう。

上司や先輩
 
この方たちのへの恩返しが一番難しいと思います。既に、知識や技術は持ち合わせていることが多いですし、移動や退職などで、本人が不在になってしまうことが多いのも、理由のひとつでしょう。
 もちろん、あなたがチームの一員として活躍することで、恩返しはできますし、相手が去るときには、感謝をしっかり伝えることもできるでしょう。
 でも、あなたがまだ仕事ができていない段階で去った方への恩は、どう返していけばいいのでしょうか。

3.直接返せない恩をどう返すか

 移動や転職でいなくなった方には、直接恩を返すことはできません。しかし、その方たちがあなたに与えてくれたものは、仕事に関する知識・技術を含む全般です。それを活用して恩返しをしましょう。

 上司や先輩は、新人を育てることは業務のひとつだから、と当たり前と思わないでください。人に教える、人を育てるということは、業務的にも、精神的にも、とても労力がいることなのです。
 そのような労力を使ってもらって、あなたが習得した知識・技術などを、今度はあなたが後輩に伝えましょう。後進を育てることで、教えてくれた方からの恩を返してていきましょう。

 自分がしてもらって嬉しかったこと、助かったことなどを、どんどん後輩にしていきましょう。それは、日常の業務に関することかもしれませんし、精神的なフォローかもしれません。そして、その後輩が育ったら、次はまた、その後輩に伝わっていくのです。 

まとめ

 誰でも心の支えになってくれた方がいます。親しい友人や現在一緒に働いている同僚なら、必要なときに恩返しができるでしょう。
 ただ、上司や先輩への恩返しは、当人が不在になっていることも多く、直接恩返しすることが難しいことが多いです。でも、彼らから学んだことを後輩に伝えることで、教えてくれた方への恩返しができるのです。

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