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#23 応援ナースのメリット・デメリット
応援ナースで働いた経験をもとに、私の考えるメリット・デメリットをまとめてみました。
*呼び方はいろいろありますが、わかりやすいように「応援ナース」と表現しています。
1.応援ナースとは
即戦力になる看護師が欲しい施設に、期間限定(3〜6ヶ月程度)で、派遣として就職(応援)する看護師のことです。
全国各地で募集があり、配属先もいろいろ選択肢があります。
即戦力が求められる
応援ナースは看護師として自立しているのが前提です。
基本的に応援ナースを受け入れている施設は人手不足です。それを解消するための要員なので、知識や技術の指導に時間をかけられません。
数日間、常勤者と一緒にダブルで業務をしつつ病院や病棟のルールを覚え、それ以降は、リーダーフォロー、もしくは、いちスタッフとしてカウントされます。
新入職者ではありますが、新人ではないので、「教えてくれなかったので知りません、わかりません」ではなく、自分に必要な情報が何かを考え、必要なことは自分で積極的にリーダーなどに確認し、業務をこなすことが求められます。
2.メリット
ⅰ.気軽
業務内容や人間関係に思うところがあっても、期間限定と思えば乗り越えやすいです。逆に、そこが気にいって、もっと働きたいと思ったら、施設に伝え、合意があれば、応援ナースとして継続もできますし、常勤として勤めることもできます。
施設によってさまざまですが、委員会活動や、リーダー業務など、責任が発生することは、やらなくて済むこともあります。
私が働いたときは、委員会はもちろん、病棟会も出席の必要はありませんでした。
ⅱ.全国区
全国各地で募集をしているので、例えば、休みの日はスノボしたいから、冬は北海道、夏はやっぱり海よねと、沖縄の離島で働くということができます。寮が用意されていることが多いので、地方からとりあえず上京したいから、と言って都内に就職して格安で寮に入るということも可能です。
あなたの気分で、選びたい放題です。
ⅲ.手取り金額は圧倒的に高い
都市と地方で基準額が異なりますが、基本的に35〜45万円が相場です。
ボーナスはありませんが、月給額は高いです。
3.デメリット
ⅰ.税金を後で払う必要がある
メリットで月収が高いことはお伝えしましたが、実は税金の一部が引かれていません。つまり、忘れた頃に、納税書が送られてきて、結構な額を自分で払わないといけません。
ⅱ.年収として考えるとどうか
若ければ、常勤より多めかもしれませんが、年齢を重ねると常勤の方が額が大きくなります。
ⅲ.有休・福利厚生
有給に関しては、契約期間や施設のルールで異なります。
私は、もともとの契約の6ヶ月後、3ヶ月延長し、有休10日を最後使って退職しました。
福利厚生も、常勤者と同じところもあれば、線引きされていることもあります。
ⅳ.責任のある仕事を任せられるかどうかは微妙
応援ナースは、「一時的に働くスタッフ」と認識されています。基本的に、毎日いちメンバーです。施設によりますが、役職はもちろん、リーダーなどをやる機会はほぼありません。
もし、あなたが責任のある業務もやりたい、出世したいと考えるなら、常勤に切り替えた方が、やれるチャンスは大きくなります。
ⅴ.病棟のチームの一員だけど、チームメイトではない!?
メリットで委員会や病棟会に参加しなくていいと記載しましたが、それをネガティブに考えると、チームメイトと認めてもらえない、と考えて不愉快になる方もいるかもしれません。
ただ、施設側からすると、すぐに辞めてしまう応援ナースに、あまり業務をいじって欲しくないとか、文句を言ってもらいたくない、と思ってもおかしくはないかなと思います。
まとめ
応援ナースは、即戦力でなくてはいけない。
メリットは、全国で募集があり、月給が高く、有期雇用のため、多少イヤなことがあってもがんばれます。責任のある業務は振られないことが多いでしょう。
デメリットは、結構高額な納税を自分でする必要があるし、年齢によって常勤の方が年収が良くなります。また、契約内容によって、常勤者との差が大きいこともあるし、責任のある業務はできないことが多いでしょう。
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