#15 同僚は友人ではない
同僚は友人ではありません。
一緒に仕事をし、良い結果を出すためのチームメイトであって、仲良しグループとは異なり、相応の付き合い方があります。
同僚と友人との違いと、付き合い方について、まとめてみました。
1.同僚とは
同僚は、「仕事をする」という目的のもと、その職場、部署に配属された集団でチームメイトです。それぞれの強みでお互いの弱みをカバーしあって、一人ひとりの能力より何倍もの効果を生み出すことが求められるのです。
2.チームとグループの違い
チーム:目的を持って集まり、協働して相乗効果を生み出す人の集まり
グループ:ただの人の集まり
もちろん初めは、相手のことをよく知らない者同士のいちグループですが、同じ仕事(目的)を共有することで、協力しあい、信頼を築いてチームになっていきます。
3.同僚が友人と違う大きな3つのポイント
ⅰ.選べない
同僚は、職場が選んだ人たちなので、基本的にあなた自身がメンバーを選ぶことはできません。
年齢、性別、経歴、性格様々な人の集まりで、当然あなたと気が合う人、合わない人がいます。あなたにとって「いい人ばかり」とか、「居心地のいい人間関係」とは限りません。
ⅱ.簡単に離れられない
友人なら、嫌だなとか合わないなと思ったら、連絡を取らず、距離をおけばいいのですが、同僚はそうはいきません。
一緒に働きたくないと思っても、その同僚を異動させることも、あなたが異動することも容易ではありません。ですから、関係がうまくいかない場合、どちらか一方、あるいは両者が、ある程度の我慢や妥協が必要になります。
ⅲ.好敵手になるか、足の引っ張り合いになるか
同僚は、ライバルとして認識することも多いでしょう。技術的・能力的な評価で高低がつきやすく、また、上司の好みによって左右されることもあります。
もし、あなたが同僚と切磋琢磨するような関係であれば、好敵手として、お互いをフォローしあい、高め合うことができます。
残念なことにそうでない場合も多く、お互いの蹴落とし合いが起こります。陰口を叩いたり、上司への告げ口、成果の横取り…。
年齢問わず、相手を落として、自分の評価を上げるのに必死になる人が、どの職場にも必ず、一定数います。
4.同僚との関係を構築する上で必要なこと
ⅰ.礼儀正しく接する
年齢や経験年数、能力に関係なく、いち社会人として、礼儀正しく接しましょう。
どんな理由であれ、あなたが同僚に対して、馬鹿にする態度を取ったら、あなたがどんなに優秀であっても、人としての評価は下がります。そして、あなたが失敗したときには、あなたが他の人にした通りに、確実に馬鹿にされます。
ⅱ.プラーベートとの線引きをする
職場で「ここだけの話」はないと思っていた方がいいでしょう。
歳が近く、なんでも話せる同僚もいるかもしれませんが、慎重に話す内容を選びましょう。あなたが何気なく話したプライベートの話や誰かの噂話が、思いがけない形になって、人に伝わっていることが多々あります。
特に女性の人間関係は複雑です。ただ事実を伝えただけのはずが、妬みの対象になり、気まずい雰囲気になることもあるので注意が必要です。
ⅲ.距離感を保つ
自分の言動が、思いがけず職場の人間関係を悪化させないよう、一定の距離を保ちましょう。
お互いのことを理解しないうちに、なんとなく特定の誰かと仲良くなりすぎると、離れることが難しくなります。
特に、派閥などに属すると、その後「違うな」と思っても、離れ難いものです。そして、忘れてはいけないのは、特定の派閥に属したら、あなたに取っては話を合わせているだけであっても、周囲から見れば、あなたはその派閥の意見に同調している人です。「私は違います」と言っても、そのようにみてもらえません。
もちろん。信頼できる人なら、親しくなればいいのですが、その信頼が本物かどうかしっかり見極めましょう。
あなたが窮地に陥ったとき、その人は、何かしらの方法であなたを支えてくれますか、それとも他の長いものに巻かれ傍観しますか?
そして、信頼できる人と親しくするときは、派閥の所属に関係なく、その人個人と親しくなりましょう。
まとめ
同僚は、一緒に仕事をすることが目的で集まった人たちです。そのため、自分で選べる友人とは異なり、自分にとって「いい人」「居心地がいい人」とは限らず、時として、妬みの対象になってしまう可能性もあります。
礼儀正しく、一定の距離感を持ち、信頼できる人かを見極めて付き合うことが大切です。
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