晩秋 (詩)
いつの間にか、秋が終わろうとしている
実りの秋はなかった
確かに、栗も柿も店頭では見たけれど
あるいは、買って食したかもしれないが
その味覚は、全く残っていない
コロナに感染した訳でもなく
それに心折られた訳でもない
人は人に救われもするが
人は人に斬りつけられもする
まだ傷は そんなに深くはなく
自己治癒能力をフル稼働させている
異次元の相手は、戦う程に
手にした 自由 をすり減らす
危機一髪 泥沼三歩手前 急ブレーキ
いつか 彼奴らがこちらの世界に来た
その時に
己れの罪と愚かさに気づくだろうか
忘れてしまえ
残された 時間は あとわずか
己れに誓おう
季節知らずになってはならぬ
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