体の修正屋

体の修理屋ということは、以前よく耳にしていた言葉ですが、修正屋という言葉は聞いたことがありません。
しかし、自分も含めてなんですが、接骨・整骨、整体、鍼灸、などの代替医療に携わっている人たちはほとんど、修理屋ではなく修正屋だと思うんです。
私たちは切ることは出ません。ドクターのように、体にとって悪いと判断されるものは、切り取ってしまおう、薬で菌などを死滅させよう、が私たちにはかないません。
できる限り、その人の体の持つ、自然治癒力、この力を活性化させ、できる限り補助をする、生業(なりわい)の医療が代替医療です。
つまり整理の理を使う修理は、整理では片づけるというよりも、不要なものは省く、捨てるという意味合いなので、体の修理は手術という医業だと思っています。ただ、薬で病原菌を撃退することも、死滅した菌を結局排泄しているので修理のように考えています。

と、前置きが長くなったようなのですが、昔、「足の小指は私たちが生活するうえで、あまり必要とされていないので、いずれ退化し、なくなる」と聞いたことがあります。だから骨折しても整復せずに固定し、骨が付いたら終了、痛みはそのうち落ち着くでしょう、ということを。
骨盤も良く骨盤のゆがみと聞きますが、医師の間では、骨盤の作る関節は動かない骨のようなものとしてとらわれています。でも整体師などは、骨と骨が連結する関節を作っているのだから動くと考え、何らかの原因で関節の動きを止めてしまうと偏る・ゆがむという変化をする考えがあります。
どちらの場合でも、骨折ならば整復し、骨盤のゆがみならばどんな方向にも動き出すように整える、そのための手技を使います。鍼灸であれば針や灸を打ち込みます。

注射、手術、それからレントゲンといった検査も私たちはできません。

体の整頓、片づけ、という方法で、皆さんの悩みに寄り添い、解決するすべを探し、整えています。

これってやっぱり修理屋ではなく、修正屋だと思いませんか。

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