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健康保険制度ってなんだかおかしい? ふと疑問を感じる時

今日、11月11日はポッキーの日と木下斉さんがvoicyで話をしていました。
そして、「発信しよう」って先日から話をされていたんですよね
そして、川原卓巳さんが「発信こそ人生に革命を起こす狼煙だ」て話をされていましたので、今日からnoteを始めていこうかなと思ったわけです。
そして、今日は一粒万倍日でもあり、何かを始めるのに良い日
いいスタートを切れるかな?

私は、子育てを卒業した50代の看護師
そんなごく普通の生活を送ってきた私が日々感じたことなどを綴っていきます。今日は、最近仕事で感じた疑問を書いてみようと思います。


健康保険制度の不思議

私は、病院で患者さんの入退院に関わる仕事をしています。
入院の際に、患者さん自身の病気のことなどお聞きするのですが、それに加えて、経済面も確認しています。
先日、お話をさせてもらったご家族さんに患者さんの年金額を聞くと、月に20万円程度とのことでした。
でも、健康保険証をみると、「区分Ⅰ」となっています。
区分Ⅰとは、「世帯全員が住民税非課税で、年収約80万円以下」の方が該当します。そして、外来の1ヶ月の上限は8,000円、入院の1ヶ月の上限額は15,000円になります。
詳しくは、こちら→ 医療費の一部負担(自己負担)割合について
月に約20万であれば年収約240万円ですから、当てはまりませんよね。
「あれ??なんでかな」って思ったら、遺族年金をたくさんもらっていると話してくれました。
つまり、本人の年金は国民年金のみで、遺族年金が大きいってことです。
会社員の妻で扶養されていた場合に、こういう現象が起こるんですよね。
遺族年金は収入にならないんです(なんでなんでしょうね)。
実は、こういうケースって珍しくはなくて、ちょいちょい聞く話なんです。年金は合計するとそれなりにもらっている、預貯金もたくさんある。
だけど区分Ⅰとか区分Ⅱとかの保険証を持っている。
医療保険は預貯金は反映されないので、国民年金のみ受給している方は、たくさん資産をもっていても医療費がすごく安いんです。
ちなみに、介護保険は資産要件があるんです。
実態にそぐわない制度だなぁ・・・って思ってしまうわけなんです。
だって、現役世代は月に20万もらっていなくても、医療費は3割ですし、そして、受診にいく時間もないですし・・・。
人によっては、仕事を休んで親の受診に付き添うわけです。
なんだかなぁ・・・と、ついつい思ってしまうんですよね

お金持ちほど制度を活用している

私の上司が、先日ふとこんなことを言っていたんです。
「お金持ちほど、制度に詳しくてね、使わなくてもいい(使わなくても生活に困らない)と思うけど使う(使っている)んだよね」って。
反対に、制度を使えばいい人(生活に困窮している人)ほど使っていない。制度を知らないのか、理解出来ないのか・・・。
お金持ちはなるべくしてお金持ち、貧乏もなるべくしてなのか・・・。
最近あった話
患者Tさんは70代後半、転院のための面談で、妻のMさん、娘さんとお話をしました。ふと、健康保険証をみると、後期高齢者の保険証の有効期限が1ヶ月だったんです。そして、区分は一般の課税世帯でした。
普通は保険証の期限は1年のはずなので、おかしいなって思ってきいてみると、Tさんの年金は月5万円、妻のMさんは生活のために仕事を続けていて、生活の困窮から健康保険料を月払いにしているとのことでした。
Tさん夫婦はA市に住所があり、住民票ではA市で夫婦2人暮らしになっているのですが、実は妻のMさんは仕事の関係でB市で1人暮らしをしています。
Tさんは長く入院生活を送っており、A市の住所には誰も住んでいません。
結局、医療費というのは世帯収入が関係するので、夫婦の収入から課税世帯となっているのです。
なので、私が提案したのは・・・
・Mさんの住所をB市に移すこと
・Tさんを独居として、年金収入のみとし医療費を区分Ⅰとすること
そうすると、Tさんの入院費用は格段に少なくなります。
医療費の上限が、一般は57,600円、区分Ⅰは15,000円です。それだけで、月に42,600円出費が少なくなります。
今までずっと入院費の支払いに苦労してきたと言いますので、もっと早くそうしたらよかったのにって思ったのですが・・・
でも、結局、私の提案は受け入れられず、手続きをされませんでした。
役場に電話して段取りしたり、娘さんにも何度か電話をしたり・・・
制度を説明してもすぐに動かないのか、理解できないのか?
損したくない気持ちが強すぎて、余計に損している気がするんですよね。
使える制度は使えばいいのになって思った出来事でした

制度は賢く使おう

高齢者と現役世代の世代間格差みたいなもの?闇?を感じるこの頃
高齢者も、恵まれた世代とはいうものの、やっぱり人によってかなり経済状態は違っていて、無年金で預貯金もない人、生活保護の人、等々もそれなりに見てきました。
やっぱり金融リテラシーの差なんでしょうか。
健康保険制度など、世代間の理不尽さを感じることも多いですが、そんなことを言っていても仕方がないですし・・・
ただ、現状の制度に疑問があれば自分なりに調べたり、自分が使える制度がないか、常にアンテナを張っておくことも必要だなって思うんですよね。
みなさんはどう感じましたか?

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

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