古い空き家は、更地にしないと売れないのか?
週末に、不動産・リノベーションを手掛ける隣町の業者さんの事務所に行き、友人を紹介してきました。友人夫婦は、ご主人の実家の処分を考えているらしく、友人が相談している業者さんに聞いたら更地にしないといけないと言われたらしいのです。
私が、最近、自宅のリノベーションを考えて相談している業者さんは、古民家のリノベーションをしたり、不動産を扱ったりしています。
業者さんを変えて相談してみることを友人に提案し、週末に友人と2人で、行ってきました。不動産って、いろいろ考えなくちゃいけないんだなぁと、とても勉強になったので、書いてみようと思います。
空き家は更地にしないといけないのか
友人が今、処分を考えている家は、ご主人が小さい時に住んでいた家。つまり、友人の義母が30年ほど前まで一人暮らしをしていた家です。
富山の東部に位置する田舎の町、どちらかと言えば海側の地域で、電車の駅が歩いて10分もかからずにあります。立地はすごく悪いわけではないですが、駐車場がなく、家の前の道は道幅がせまくて、車がすれ違うことができません。
友人が相談していた業者Aは、更地にしないと売れないと言って、解体にかかる費用の見積もりも出してくれたようです。なので、友人は春になったら、解体して更地にしようと考えていたようですが、解体費用の見積もりはもう1社に聞いてみようと考えていたようです。
そんな時に、私が業者Bを紹介したのです。業者Bの担当のTさんは「更地にするのはいつでもできるので、まずはそのまま売れないか、いろいろトライしてみましょう。いろいろやっても全く買い手がつかない、その時は更地にすることを考えていきましょう。」という提案をしてくれました。
そもそも30年以上住まずに放置していた家です。家の草や木の手入れを定期的にするのは、友人夫婦にとっても、とても大変なことになっていました。管理的なことを含めて処分を考えたものだから、ゆっくりペースで売却できるかトライしてもらうのは、とても嬉しいと、友人はこの提案をとても喜んでくれました。
こんなに提案が業者さんによって違うものなのですね。
更地にしない理由
業者BのTさんが、すぐに更地にしなくてもいいと言った理由は・・・。
1.いつでも出来るから
2.家の前の道が細いので、現在の建築基準法では新たに建てることができないから
3.どのくらいのニーズが地域にあるか見てからでも遅くないから
4.更地にするにはお金がかかるから
Tさんは、出来るだけ依頼者の手元にお金が残るように、先にお金が出ていくことを考える必要はないと話してくれました。そして、説明の中に、成約した場合のみ、仲介手数料が発生することや仲介手数料の金額、契約のしかたも「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類がることの説明、契約のしかたはどれでもいいという説明もしてくれました。
不動産の知識のない人にとってはとても親切な説明だったように思います。
そんなわけで、友人もすぐに更地にはせず、ゆっくり考えていこうという気持ちになったようでした。
売却にむけての戦略
売却にむけて、これからしておくことは、家の中の不要なものを処分しておくことや、ご近所への挨拶とともにご近所の方が駐車場などでこの土地を売って欲しいと思っていないかなど聞いてみるのも一つという話をしてくれました。
売り家という看板を出すだけでも、反応がある場合があるとのことでした。考えてみれば、当たり前のことかもしれないですが、言われないと気付けないことですよね。
あとは、草の管理なので、むやみに除草剤をかけないようにという話もされました。なんでか聞いたところ、除草剤のせいで体調が悪くなったとクレームの電話がきたことがあったそうです。世の中にはいろんな人がいるのですね。
まぁ、まずは契約するところからですね。私は、紹介はしたので、あとは友人夫婦が判断していってくれたらと思っています。いい方向にいけばいいなぁ・・・。
増えている空き家の活用
Tさんと話をしていて、空き家がどんどん増えているという話をしていたのですが、古い家、とくに100年以上たった家は独特の雰囲気があり、わりと問い合わせは多いそうです。外国の方が時々使うために購入するケースもあるそうです。
業者Bは、リノベーションも行うので、リノベーションの提案も金額的な試算もすぐに出してくれるので、聞いていてすごく参考になりました。
増えた空き家がうまく活用されていけばいいなぁ・・・とか、友人の義実家の売却がうまくいけばいいなぁ・・・とか、願っています!