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夫婦は惰性で成り立っているのか

私は、結婚して32年が経ちます。結婚前は6年ほど付き合っていましたので、約40年くらい一緒にいる計算になります。

こんなに長く一緒にいるのに、いまだに夫のことはよくわかりません。なんでこんなに長く一緒にいるんだろうって思うこともあるのです。

ある意味、これは惰性なのか・・・。



「なんで家族を続けるの?」を読んで

前から読みたいと思って買っていた本を読みました。

なんで、読もうと思ったかというと、家族って大切ではあるけど、面倒くさくもあるわけですよ(笑)。

だから、この本のタイトルに惹かれたのと、
家族をテーマにした内田也哉子さんと中野信子さんの対談だったので面白そうって思ったからなのです。

内田也哉子さんと中野信子さん、この二人は家族に対して、どんな価値観を持っているんだろうって興味があって、買ってみました。

面白かったですね、やっぱり、考え方というか、ものの捉え方というか、面白いなぁって思いましたね。

夫とは意見が一致しなくて当たり前という考え方。
相手に何一つ求めない。
(いい意味で)相手に期待しない。
(相手と)違うから面白い、という考え方。

うーん、やっぱりそんな感じでもいいんだよねって思いました。

それから、一番印象に残っているのがこの言葉。

惰性で夫婦でいるのがしっくりくる

惰性で今も夫婦でいるのかもしれない。でもその惰性がとてもしっくりくるし、今では子どもが側にいなくても、ふとした瞬間に多幸感を覚える。

なんで家族を続けるの  文藝春秋  内田也哉子 中野信子 著 より

私も、夫婦一緒にいる時間が長くなって、なんでこんなに一緒にいるんだろうなって思うことも多々あるけれど、「惰性で続いている」というのは、収まるべきかたちに収まったということ、と話されていて、「あーそっか」って思えたんですよね。

続いているってことはそういうことかって。

夫婦の距離の取り方

なんとなく人恋しい時があり、それを埋めてくれるのが夫だったりします。
でもね、逆に〝少し遠くにいて欲しい〟って思うこともあるんです。

どっちも本当の気持ち。
要は、いて欲しいときだけいて欲しい・・・、そんな身勝手な関係が出来たら理想的なんだろうな、そんなことをふと、思う時があるんです。

夫とは、結婚してから夫が単身赴任をしたり、最近まで富山と千葉で離れて生活していたりしたので、日常的に寂しく思う時もあったのですが、一緒に生活すると煩わしく思う時もあるんです。夫もなにかしら不満はあると思うのですが。

私の場合は、ひとりの時間が好きだからかもしれません。

でも、夫婦で、お互いに不満を抱えていることは、どこの夫婦でも少なからずあるはず。

我が家も、こんなに長く一緒にいるのに、なんでも言えそうで言えなかったり(隠しているわけじゃないけど)、言っているつもりでも、伝わっていなかったりしています。

そこは男と女の違いもあるのかもしれないですけれどね。

それでも、比較的仲良く生活出来ているのではないかと、勝手に思っています。単に私がわがままなだけかもしれない(笑)。

惰性で成り立つ夫婦でいるということ

惰性という響きはあまりよろしくないですよね(笑)。
やっぱり・・・それだけ聞くと「ん?」って思います。

でも、収まる形であるということを理解して、
そして、お互いをリスペクトしあうこと

そうやって、夫とはこれからもいい惰性を続けていきたいなって、そんな気付きをこの本からもらうことが出来ました。

やっぱり本っていいですね。
いろんな価値観にふれられて、気付きを得ることができますからね。


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