見出し画像

言葉じゃなくて、心が相手に伝わる

私の部署には、今年3月、4月に入職した中途採用の方がいます。少しづつ慣れてきているようですが、もともと持っている性格というものもあるのか、4月に入職したAさんは同じミスを繰り返す場面があります。

どんなふうに伝えたらミスなく仕事が出来るのか。もちろん本人の意識の問題もあるでしょうが、私自身も伝え方だったり、仕事のやり方だったりを見直すことも必要なのかなと考えています。



どんなふうに伝えるか

Aさんにミスの原因を聞いてみました。すると、自分の中にトラウマみたいなものがあって、早くしなきゃと焦ってしまうのだと話してくれました。

確かに、そんなに慌てなくていいのに、急いでしてミスする場面がよくあるのです。焦ってしまうので、確認不足だったり、思い込みで動いてしまって、ミスをしてしまう。

Aさんには、まず自分が焦って仕事をしてしまいやすいということを自分で認めてみようって話してみました。自分の欠点を認めるって、勇気のいることだけれど、まずはそこを認めないと改善につながらないよね、と。

慌てず、一つづつ確認しながら行う。ミスをすると余計に時間がかかってしまうので、ゆっくりでいいから一つづつ。その方が早いんだよと話してみました。

こういう時は怒った方がいいという考え方もあると思うけれど、人を怒るということが苦手な私は、こんなふうにしか言えないのです。

どんな伝え方、教え方がいいんでしょうね。

言葉じゃなくて、心が伝わる

3月に退職した主任のBさんがいた時のこと。

同僚のKさんが他部署からの内線電話の内容の伝え方がうまくいかないということがあり、Bさんになぜうまくいかなかったのかを確認されている様子が、尋問のようにみえたことがありました。

Bさんは、Kさんが相手の話をどんなふうに聞いてどう伝えたのか?を確認をしたくて聞いたのだと思いますが、それに答えようとしているKさんの話をあまり聞かないし、Kさんの言葉を否定するような言動が続きます。

聞いていてあまり気持ちのよいものではありませんでした。

質問というより、相手を責めているように聞こえるのです。

「なんでそんな伝え方をしたの?」と言葉では聞いているBさん。
でも、Bさんの心の中は、“そんな伝え方したらだめでしょ!”って怒っているんです。きっと。

Bさんは、自分が怒っていることに自分で気がついていないのです。

質問が相手を責めている、それは相手を責める心が伝わるから。

言葉じゃなくて心が伝わるんですよね。

不満じゃなく依頼を

自分も、同じように人に対して責めるような言動をしたことがあるかもしれない・・・と思い出したのは子育ての時。

子どもを責めるような言動をしてきたかもなぁって思い出されます。

例えば、片付けをしない子どもに対して、
「なんで片付けられないの?」って言うのは、私の不満ですよね。そして片付けをしない子どもに対して怒っているんです。

でも、不満をぶつけるんじゃなくてこんなふうにお願いしたらどうでしょう?

「散らかっているから、片付けてください」

不満、怒りをぶつけるんじゃなくて、依頼をすればいいんだと思うのです。

そして、なんで片付けられないのかを本当に聞きたいのであれば、心から聞きたいと思って質問をすることが大事なんでしょうね。

まぁ、子育て中は、あんまり冷静にはなれないんですけれどね。

言葉じゃなく、心が相手に伝わる。

これを自分の頭に置いて、職場ではAさんにいろいろと教えたり伝えたりしていけたらいいなと改めて考えてみました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?