The 経営者インタビュー Vol.2 上場企業の次期経営者に話を聞いてみた
経営者インタビュー第2弾!
上場企業の次期社長、さいちゃんに話を聞いてみました✨
さいちゃん、どんな人?
馴れ初め(?)
さいちゃんと仲良くなり始めたのは、実は結構最近。
会って挨拶して軽口を叩き合うぐらいのことは何度もあったけど、ちゃんと話をしたのは2023年9月のこと。
それ以前も、さいちゃんが地元唯一の上場企業の次期社長であることは知っていて、最初経歴だけを見たときは「すんげー人がいる!」と、雲の上の存在とも感じました。
でも、話してみると良い意味で我々庶民と全然変わらない、めちゃめちゃ気さくで、楽しいことが大好きなお兄さん。
いつもニコニコしていて、ちょっと毒舌で、人の懐に入るのが上手くて、ちょっと飲み会で話したらすぐに仲良くなれました笑
上場企業の後継ぎさん
さいちゃんは、家業(上場企業)の次期社長。(現・取締役)
どういう思いで会社を継ぐことになるのだろう?
結構、プレッシャーとか、思うことはあるんじゃないだろうか?
と、勝手に想像しながら聞いてみたが、返ってきた言葉は意外なものだった。
ぽめ🐶「会社を継ぐって、結構な決断だったんじゃない?複雑な思いあった?」
さい🍶「え、全然。そういうものだと思っていた。別に、やりたいと自分から言ったこともなければ、親から言われたこともない。まあ、ある意味洗脳の成功なのかも。笑」
ぬぉ!笑
そんな感じだったのか。
もっと、重苦しいものを勝手に想像していたぜ笑
変な気負いとかプレッシャーもなければ、自分の家柄や地位に変なプライドも持っていない。
良い意味で、肩の力が抜けた脱力感があるな~✨と感動した。
高校、大学時代
さいちゃんは、東京の一流私大⇒ロンドンの大学院という、傍から見たら超高学歴バリバリエリートコースを歩んでいる。
どんな学生生活だったのかも聞いてみた。
さい🍶「一言でいうと、めっちゃ周りの人に恵まれてた。全然すごくない笑」
出た、脱力系。
まあ、謙遜が入っているとは思うけど、さいちゃんは「クラスの超賢いヤツ」と仲良くなるのがとても得意だったという。
「超賢いヤツ」に、勉強を教えてもらったり、テストで出そうなところを聞いたり、色んな大事な情報をもらっていたから、学校の成績は良かったと。
つまり、要領が良かったらしい。
もちろん、それだけじゃなくて、ちゃんとそれなりに勉強もしていなければ、良い成績は簡単には取れないとは思うけど、私がその話を聞いて感じたのは、「賢いヤツ」と仲良くなって、情報をもらえるってことは、さいちゃん自身が魅力的な人間でなければできないことだということ。
後から、その賢い友達から言われたのは、「お前ほど、自分のできない部分を躊躇なくさらけ出せるヤツはいない笑」だそう。
これって、ものすごい強みだと思う。
多くの人間は、自分の有能な部分は見せられても、できない部分をさらけ出すことには躊躇いを感じるのではないだろうか。
(高校・大学など、学校の成績や格でヒエラルキーが決まっちゃうような時期だし、なおさら。)
でも、さいちゃんは、「苦手は人に頼る」を、最初から実践できていたのだ。
だからこそ、すごい✨
ロンドンの大学院で学んだこと
あまり英語が得意ではなかったようで、ロンドンに渡った後に英語を必死で勉強して何とか大学院へ進学したさいちゃん。
でも、そこで学んだ金融工学はちんぷんかんぷんだったそう。
「英語がわからないから、そりゃそうだよな」と思い、日本語版のテキストを取り寄せて勉強してみたものの、それでもわからなかったらしい。
「あ、オレ、金融の知識の土台ないからわからんのか。英語云々じゃなかった。笑」と気付き、池上彰さんの本とか動画でひたすらインプットし、そこで金融の基礎知識を身に付けた後、無事大学院を卒業。
何事も、基礎は大事。(当たり前w)
就職⇒当時の上司からの一言
海外大学卒枠で、大手金融系のリース会社に就職。
その会社を選んだ理由も、結構シンプルで、
「一番大事にしてくれそうだったから」だそう。
これも、安易なようで結構大事なことだと思う。
どうせ働くなら、
数ある新卒の中の1人
ではなくスペシャルで大事に育てたい新卒
のほうが、その場所で花を咲かせやすい。
わざわざハードモードな場所に行く必要なんてないし、そこで能力が発揮できれば、会社も自分もHappyじゃないか。
当然、評価もされやすくて、花形部署と言われるところにトントンと配属されたそう。
リース会社では、割と社会資本に振りきって遊んでいたという。
ゴルフとか飲み会とか、色んなところに顔を出していて、先輩上司にも可愛がられていたそう。
そんなこんななある日、上司から
「そろそろ、お前は本を読め」
と言われたそう。
そして、コロナ禍の世の中に突入。
地元に帰ってきて、家に引きこもらざるを得ない状況になったこともあり、あらゆるビジネス書や自己啓発書を読みまくったという。
素直にアドバイスを聞くところも、さすがだな✨
特に刺さったのが、「7つの習慣」だそうで、刺さっただけではなく実生活でもちゃんと実践してみたら、これまでよりもずっと、人に左右されることも、過剰に反応することも少なくなったそう。
本って、読んで「ふむふむ。」で終わることが多いけれど、本当に刺さったのであれば、実践しないとですね。
ちゃんと実践したさいちゃん、さすが✨
会社の経営のお話
人の採用、マネジメントは大変
家業の会社の後継ぎとして地元に帰ってきたさいちゃん。
経営陣として、会社経営に携わることで、大変なことは?と聞いてみた。
さい🍶「やっぱ、人かな。動かない奴は動かない。あとは、今は人材は足りているけど、後々足りなくなるのが目に見えているから、そのバランスが難しい。」
どこの会社も、やっぱり人では苦労するんですな。
ちなみに、我々が入っているコミュニティに、過去色んな会社を経営し、(M&A、清算などもたくさんしてきた)今やちょっと想像できないぐらいの資産を築いているすんごい人がいるのですが、その人から言われた金言も教えてもらった。
すんごい経営者パイセン「採用したいような人は市場にそもそもいないんだから、作れば(育てれば)良いんだよ。」
シンプルに聞こえるけど、本質論✨
このすんごい経営者にも、いずれインタビューさせてもらうつもりだ…!😤
なぜ、日本酒ビジネスをしている?
さいちゃんのお祖父様が始めたという日本酒ビジネス。
私は知らなかったのだが、日本酒事業は、もう日本で新規参入できないらしい。
というのもあり、日本酒ビジネスを日本で拡大させるというのは、市場の縮小も相まって結構ハードモード。
なので、東南アジアの国での日本酒製造・販売ビジネスを展開しています。
ぽめ🐶「なぜ、その国でやるの?」
という問いに対し、
さい🍶「日本酒の良さを世界に知ってもらいたいんだよね。
その国で、その国のお米で日本酒を作る。
それが“その国の日本酒”として世界に広がれば。
で、そういう国がたくさんあれば、日本酒を世界に広められるからね。」
お~!!壮大なロマンがあって素敵やん!?✨✨
ちなみに、違う地域で同じような取り組みをしている、同い年ぐらいの仲間がいるそう。
1つの会社ができることは限られているかもしれないけど、同じ取り組みをしている仲間がいたら、その力や知恵、ノウハウが集まって影響の輪が広がるんじゃないかなと、聞いていてワクワクしました😆
地域の雇用を大事にしている
ぽめ🐶「会社として、どんなことを大事にしている?」
さい🍶「続けること…かな。あとは、地域の雇用には重きを置いている。」
「続けること。」
これもとってもシンプルだけど、実は難しいことでもあると思う。
人間って、飽き性で欲深いところがあるから、ついつい
こんなことしたらもっと儲かるんじゃないか
他のこともやってみたいし、このビジネスはもういいや
となることも。
もちろん、それがうまくいくこともあるし、新しい挑戦がダメなわけない。
でも、さいちゃんの会社がやっているビジネス(日本酒以外のメイン事業)は、とても公共性が高く、人間が生きている限り必要な道路を作るための事業。
この分野では、変に欲張らず、地道にコツコツ続けることが、うまくいくコツなんだと思う。
そして、もう1つ素敵な思いが。
「地元の雇用を重視する」こと。
さいちゃんの会社は、いわゆる過疎化が進んでいる地域で、人の雇用は本当に大変だと思う。
都市部から人を呼んだり、外注したりする方が、効率は良いし、優秀な人材が集まりやすいかもしれない。
でも、「地元の雇用」を優先して、地域の人に還元しようという思いを重視している。
効率とか、業績、実績が重視されがちな今の時代でも、あえて地域のために非効率を選ぶ。
なんか素敵な考えだな✨と思いました。
まとめ
最初、さいちゃんにこの話を持ち掛けたときは
さい🍶「何も話すことないよ~笑」と言っていたが、全然そんなことはない笑
さいちゃんは、良い意味で本当にこだわりとか軸がない。
そして、変なプライドもないし、背伸びしない自然体でいられるから、人を頼ることもできるし、できない部分を見せることもできる。
だから、人から好かれて自然と助けて貰えるし、うまくいくんだと思う。
あとは、「自分は運が良い」と思っている。
「運が良い」と思い込むことって、幸せな成功者には結構共通していることなんじゃないかなと、私は思います。
おまけ
最後は結構雑談にもなり、恋愛の話とかにもなりました笑
その中でとても印象的だった一言。
さい🍶「愛は、努力だ。」
うむ。深い…笑
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