【ワーママ趣味】モダンバレエの再開
・はじめに
私は幼少期からモダンバレエを習っていました。中学生から大学に入るまでは週3回教室に通い、大学は舞踊専攻がある学部に進学し、4年間学んだ後は、地元に帰り趣味として踊り続けることができそうな仕事に就きました。
社会人になっても、週3回ほどレッスンを続けていましたが、妊娠を機に踊ることから離れ、以来8年間踊っていませんでした。
・8年ぶりにモダンバレエを再開した理由
娘が2歳から、私の通っていた教室に通うようになり毎年発表会の進行役として、舞台袖から踊る生徒さんたちを見守っていました。
ただ、見ていると「あの役、自分だったらこう踊りたい」と思ったり、使用される曲を聴きながら家で見よう見まねでこっそり踊ってみたりして発表会が近くなると娘以上に興奮していました。
年々、それだけでは満足できず、自分ももう一度舞台で踊りたいと思うようになりました。
教室の生徒さんはメインが高校生で、社会人は二人いますが私より８歳も年下です。最年長でブランクもあり、娘と同じクラスの親御さんとも知り合いなので恥ずかしさもかなりありました。
ほかの教室で踊りを再開することも考えましたが、自分の先生が創る舞台が好きで、そこで踊りたいという気持ちが大きかったため、恥は一時の何とかと自分に言い聞かせ、一番下の子の卒乳後、思い切って先生に「ほんの少しでいいので、もう一度舞台に立たせてください。」と申し出ました。
先生は、ちょっと驚いていましたが、承諾してくれました。
・レッスンを始めたときの状況
レッスンは、旦那を何とか説得し、週１回通える状態でした。
ブランク＋レッスンの少なさをカバーするのは大変でした。
久しぶりすぎて体がついていかない、振付がわからないし覚えられない。
鏡に映る自分が恥ずかしかったです。また、まわりは体力あふれる十代の子たち。一度教えられた振付を瞬時に踊れる姿に呆然としました。
周りの子たちも、ある日いきなりおばさんがやってきて一緒にレッスンを始めたのでやりづらかったと思います。
ただ、始めたからには、途中でやめないこと、舞台で変に目立つことがないように踊れるようになること（舞台を壊すことはしたくなかった）を決めていたので、自分から積極的に10代の子たちに振付やテクニックを教えてもらいました。また、20年前と違い、動画を撮って家で自主練ができるようになったのは助かりました。
・36歳、怒られることを喜ぶ
少しずつ周りにもなじむことができ、先生からも注意を受けるようになりました。それがとてもうれしかったです。
なぜなら、注意もある程度のレベルに達しないとしてもらえないからです。
36歳になると、なかなか注意されたり叱られたりする機会がありません。
レッスンでは、10代の子たちの目の前で、「〇〇ちゃん！（子供のときから通っている教室なのでいまだに‘‘ちゃん‘‘付け）つま先！」と大声で怒られる勢いで注意を受けます。今思えば、私が堂々と注意される様子を見て、周りの子も受け入れてくれるようになった気がします。
・肩書きのない状態の楽さに気づいた
レッスンで、私は、母でも、職場の✕✕担当の〇〇さんでもなく、丸腰の自分です。ただ踊りがうまくなりたいと思って練習に打ち込んでいた子どものときと何も変わらない自分です。
レッスンに通う生徒さんの年齢はバラバラだけど全く関係なく、同じ作品を作り上げる仲間だしライバルです。
そう感じるようになったのは、レッスン通い始めの恥ずかしい気持ちから解き放たれ、踊ることだけに集中できるようになったからです。
・３６歳で舞台に立つ、もう一つの理由
私が踊りを再開した、一番の理由はもう一度舞台に立ちたいからです。
一方で、娘を通わせ始めたときから生徒数の減少が気になっていました。自分が社会人2年目で踊った時から半分以上減っています。生徒が減少すれば、踊りの層も薄くなり、舞台がつまらなくなります。
SNSを使った宣伝をしたらいいのですが、先生はやろうとしません。昔のやり方（口コミ）だけです。
クラシックバレエ教室と違い、モダンバレエ教室はこの地域ではとても少なく、クラシックバレエに比べ費用もかなり少なくすみます。なにより作品の振付や構成の良さを宣伝すれば、生徒は集まるとは思います。ただ、SNS宣伝は先生が承諾しないとできません。
なので私が踊ることで、舞台を見た人が、大人でも踊っていいと思ってもらいたい。私のように子供の時に踊っていたけど、大学進学を機にやめてしまった人や子供ができてからやめてしまった人がもう一度踊りたいと思えるきっかけになればいいと思います。
勝手に宣伝はできないので、先生への説得含め、自分にできることを少しずつやっていきたいと考えています。
・さいごに
ここまで長くお付き合いいただきありがとうございました。
昨年、8年ぶりに舞台復帰した時の写真を添付します。
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