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書籍『高学歴親という病』を塾側視点で見る/大学受験のリアル

「心と技術で志望校合格」大学受験コーチふちおです。

本音の志望校合格を目指す高校生、そしてその保護者さまを応援するために「問題を解く技術」と「心の扱い方」についてお伝えするブログです。

■子育ては「心配」を「信頼」に変える旅

遅ればせながら、こちらの本を拝読しました。
とても、興味深く勉強になる内容ばかりでした。

詳しい内容は割愛しますが、
私がこの本で最も印象に残ったフレーズは、

子育ては「心配」を「信頼」に変えてゆく旅なのです。

『高学歴親という病』(成田奈緒子著)

ここです。

事実、私自身にも2023年11月現在で
・中3長男
・小6次男
・5歳長女
と3人の子どもがおり、このことはしっかりと心に刻みたいと思いました。

また、自分事とは別に
親から子供への「心配」と「信頼」については、塾の現場で働く中で多々感じることがありますので、それについて今回はお伝えしたいと思います。

■「心配」されてきた生徒は、「思考の持久力」が短い傾向があります。

データを取った訳ではないです。
あくまでも10年の現場経験で感じる「直感」です。

ただ、勉強とは「分からないを自分の力で分かるに変えていく旅」です。

そのためには、

・分からないことに向き合う
・分からないことに取り組む
・分かるまで試行錯誤する

といった、「思考の持続力」(いくつかの要素か絡んだ複雑なことなどに長時間向き合う力)が大切だと思います。

いわゆる「諦めの悪さ」や「粘り強さ」とも言い換えられます。

ところが、です。


例えば、
子供への「心配」が多い(同時に子供への「信頼」量が少ない)親御さまは、良かれと思って「子供の先回り」をする回数が多いように感じます。(転ばぬ先の杖を置いてくださるのです。)

ただその結果、
子供が自分で「とことん」取り組み、「失敗」し、「試行錯誤」をする経験が減ってしまうことも事実です。

それゆえに、
「自分でわかるまで最後まで取り組む」力が伸び切らず、なかなか成績が上がりにくくなるのです。

本当は、
この「成績が伸びない時期」をチャンスとして、
①本人が試行錯誤し
②周囲は結果が出るまで見守る
(ただ、生徒本人からヘルプが来た時にはフォローする)

からこそ、生徒本人の「思考の持続力」や「学力」が伸びます。

ただ、残念ながら
生徒自身が「親から先回り」されてきた期間や回数が多いほど、「成績が伸びるまで」時間がかかります。(この場合、たとえ瞬間的に上がってもすぐに下がります。本質的に成績が安定する状態になるまでは、1年以上かかることも十分にありえます)

でも、
子供を「心配」し「信頼」できない親御さまは、その進歩の過程の「伸びない期間」が耐え切れずに、また「子供の先回り」をして元の鞘に戻る、を繰り返してしまうのです…
(苦しい気持ちは分かります。ただ、10年以上「心配」の檻に閉じ込められてきた子供の「思考の持久力」や「学力」が、すぐに伸びるとは私には思えないのです…)

こういったことが、日本の各地で日々繰り返されているのだと思います…、とても悲しいです。

■「信頼」されていない生徒は、相手を「信頼」することもできない

さらに、です。

中高校生にもなれば、
「自分はどうやら親に信頼されていないようだ。」と気がついています。(生徒と直接話す機会の多い私たちの立場からすると、本当にそう感じることが多いです。生徒に返す言葉に困ることも多いです…)

「もっとも近い大人である「親」に信頼されていない…」

その結果、
その生徒は「学校の先生」「塾の先生」「近所の人」といった「大人」を素直に信じられなくなります。

「大人」の言うことを、はじめから「疑って」かかるのです。

これは、
受験においても「不利」に働きます。

なぜなら、
高校生にとって大学受験は「はじめて」の経験になります。そんな時に頼りになるのは、やはり「経験者」の存在です。

もちろん、
親、学校の先生、塾の先生が言うことがすべて「正しい」なんでことはありえません。でも、その中のいくつかは、その生徒の「受験」や「人生」にとってプラスになる発言であることもまた事実です。

ただ、
大人を「信頼」できない(親から「信頼されていない」)と感じる生徒は、それらの言葉を素直に受け取れないのです。

そして、
「成績UPのチャンス」を逃していきます…

そんなケースを、何度も何度も塾で見ています。

■この課題の出口は「親が気づく」こと

では、「どうすればこの負の連鎖が止まるのか?」

やはり、

「心配」ばかりで、子供を「信頼」してこなかったかもしれない

と親側が「気づく」ことなのかも知れないです。


さらに、

「そうなってしまっていた自分の性格傾向」を知ること

がセットになるとさらに解決に近づくかもしれないです。

なぜなら、

①「子供」は親を変えることができない。
(部下が上司を変えられない構図に近いかもしれないです。)

②「学校の先生」も「塾」も面と向かって正直に親御さまにこのことを伝えることは難しい。(とはいえ、親御さまは「お客様」なのです)

③仮に、周囲が奇跡的に伝えられたとしても、人間は「自分で気づく」こと以外で変われない。

からです

結局、

「親自身」が気づくしかないのです…

そして、

そのための方法として、「エニアグラム」を私は特におススメしたいです。(何より、このエニアグラムで私の人間観、自分観が大きく変わりました。とても感謝しています。)

「自分を深く知る」
きっかけになればうれしいです。

一人でも多くの高校生が「いい受験だった。」と受験期間を総括できることを心から願っています。それでは、また次回!


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