金がないからVライバーになってみた③
今やVライバーになれるプラットフォームは多い。YouTubeでいきなり始めるよりも、Vライバーである程度リスナーを確保してから、満を持してYouTubeに乗り込む人も少なくない。
1か月ほど、Vライバー界隈を観察していた。Vライバーになるのだから、まずは敵地の確認が重要である。自分の仕事が手につかなくなるくらいには分析に夢中になっていたのだから、やはりある界隈には受けるのだろうと思う。
研究において一番にやることは先行研究を洗い出すことであったり、現状分析である。それが終わって、やっと実験やフィールドに自らを投入し、そこから得られた結果をまた次の研究につなげる。昨今効率がなんだと叫ばれているが、効率的に先行研究が出てくることはまずない。それができたらみんな心を病んでいない。探したけど見つかりませんでした、は言い訳に過ぎないという共通認識まである(実際探し方が悪く、見つけられていないケースが多い)。したがって、リスナーとして潜り、Vライバーの傾向をつかむことにした。
Vライバーは高校生~大学生などの若い層が多い。リスナーとされる人々の年齢は不詳であるが、働いている人が散見されることから、かわいい見た目をした大学生にお金を持った人が貢ぐ(「推す」という言葉に置き換えられているが)という構造は従来の水商売と変わらない。ただ、Vライバーはイラストが動くという特殊性から、見た目のかわいさはある程度保証されている。したがって、トークや歌、イラストなど、一芸に秀でたものをプラスアルファで要素を盛り込むようである。その一芸に皆魅了され、推し活がはかどっていくのだろう。
(※ライバーは稼げません。)
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