映画「スティーブ・ジョブズ」のレヴューと学んだこと
映画の概要と感想
アップルの創業者「スティーブ・ジョブズ」の半生を描いている偉人伝映画を視聴したので感想文を書いていきたいと思います。
本作はジョブズの人生において転機となる出来事を中心に物語が展開されており、彼と関係者との会話から過去に起きた出来事や背景が描写されています。
ざっくりとした感想めちゃくちゃ感動したし、面白かったです。周りの反対を押し切り、孤独になりながらも、諦めずに自分の信念を貫くジョブズの姿には尊敬の念を抱きましたし、かっこよすぎて思わず魅了されました。
※なおこの映画は事実をもとに作られたフィクション作品です。なので本作をもとに書かれたこの記事の内容には事実と異なる点があるかもしれないのでご了承ください。
マッキントッシュの発表(1984年)
本作で取り上げられる1つ目のイベントは新型コンピューター「マッキントッシュ」の発表会です。本機はジョブズが開発を主導したコンピュータで当時としてはかなり攻めた仕様になっています。主な特徴は3つ。
グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)の採用
ソフトウエア互換性の制限
改造不可
GUIの採用
GUIはアイコンなどを使って視覚的に操作できるコンピュータの仕様です。皆さんが使っているPCやスマホはまさにこれです。当時は文字で操作するキャラクターインターフェイス(CUI)が主流でした。なのでGUIを採用して、操作性を容易にして、新規コンピューター利用者の獲得を目指したのだと思います。
ソフトウエア互換性の制限
ソフトウエア互換性に制限があると、他のコンピューターのソフトウェアを流用することができません。こうすることによって新規獲得したコンピューター利用者をアップル社製品に縛り付けようとしたのでしょう。
改造不可
当時はユーザーが自分のニーズに合わせて、コンピューターを改造して性能を調整するのが一般的だったようです。改造不可にした理由はおそらく、より高度な処理をしたくなった際に、上位モデルのコンピューターを買わせるためなのではないかと思います(例えばPS4からPS5に買い替えるように)。
イノベーション
上記のマッキントッシュの特徴に着目すると、開発を主導したジョブズが長期的な視野で販売戦略を考えていたことがわかります。そのためか、当時のコンピューター市場のニーズを度外視した型破りな商品となったのでしょう。
とはいえ当時は非常識だった仕様でも現在では一般的になっています。今皆さんが使っているPCやスマホはGUIですし、任天堂スイッチのソフトをプレイステーションで遊べなくても不思議ではありませんし、改造可能なPC(自作など)を使っているのは一部のコンピューターオタクぐらいです。すなわちジョブズは「未来の常識を創り出した」と言えます。これぞまさにイノベーションです。
アップルを退社(1985年)
マッキントッシュの失敗
マッキントッシュは発売して数か月で販売不振に陥りました。おそらく上記のような仕様にしたため当時のコンピューター利用者のニーズにマッチしていなかったのではないかと思います。ジョブズと他の開発関係者が意見対立したという話も納得です。
経営陣との対立
その後、経営陣との関係が悪化してしまい、ジョブズは会社での実権を失い、マッキントッシュ発売の翌年1985年にアップル社を去りました。自分の創った会社を追われるなんて驚きです。これにはさすがに彼も落ち込んだのではないかと思います。
アップルに復帰(1997年)
揺るぎない信念
それでも彼はめげずに新会社「ネクスト」を設立し、コンピューターの開発を続けます。ものすごい精神力と情熱です。この辺りが最も感動しました。諦めずに自分の信念を貫く人の姿はかっこいいし、勇気をもらえます。
カリスマの帰還とアップル社の復活
そしてなんとアップル社は「ネクスト」を買収します。はれてジョブズはアップル社に返り咲き、再び会社の舵取りをすることになりました。そして、彼が復帰したあと低迷していたアップル社の業績が回復しました。いやー現実にこんなことって起こりうるんですね!?驚きのストーリーです。
本作から得られた教訓
本作ではアップルの創業者「スティーブ・ジョブズ」の波乱万丈の人生を垣間見ることができました。諦めずに信念を貫く姿勢からは刺激を貰えましたし、イノベーションとは長期的な視野で物事を考え、目の前の常識を疑い、未来の常識を築き上げることなんだと学びました。以上で本記事は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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