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「アンファガスリッシリーバ」

男子1名
女子1名


「私は今初めて彼氏の家にいる。まぁ普通のことなんだよね、彼女が彼氏の家にいるって言うのは。うん、普通普通のことなんだけど…」


「お風呂、次入っちゃって」


「ひゃ!ひゃい!」
女モノローグ
「なぜ今この状態になったのか簡単に説明しよう」

〜回想デート中〜


「このクレープ食べてみたかったんだよねー!」

「どこでも食べれそうなクレープだけどな見た目」

「そういうこと言わないの!ここのはクリームがすごく濃厚で甘くて!それでいてくどくもないって有名なんだから!」

「そうなのか…あーむ。もぐもぐもぐ。ごっくん(食べる演技してください)お、確かにくどくない」

「私もたーべよ!あーむ。もぐもぐ。ごっくん。(食べる演技をしてください)んー!!おいしー!!!!やっぱり、グルメサイトに高評価されてるだけのことはあるなぁ〜幸せ〜」

「お前なぁ…クリームついてんぞ」

「っえ?」

「ぺろ(指でクリームをとって舐める)」

「っな!!」

「甘いな、ここのクリーム」

「そ、そういうのよくできるよね」

「え?普通じゃない?彼氏なんだし」

「そーだけどー…もぉーー!ってあれ」

「あ、あめ…」

女モノローグ
「2人でそばにあった屋根の下で雨宿り」


「こりゃー結構降ってきたな」

「だねー…ちぇー、せっかくのデートだったのに」

「あのさ、俺の家近いから良かったらあがっていかないか?まぁ雨には濡れるんだけどよ」

「い、いえ!?えっとその…い、いいの?」

「まぁここでずっと雨宿りしててもつまらないでしょ、せっかくのデートなんだから」

「ま、まぁ!それもそうね!」

「なら決まり!これ被れよ」

「え!ちょ!ま!」

「行くぞ!」
女モノローグ
「雨の音、彼の温かい手が私を引っ張る。彼の上着。彼の匂いに包まれる。幸せに包まれる。この時間が永遠であればいいのに。そんな事を思いながら気づけば」


「お風呂、次入っちゃって」

「ひゃ!ひゃい!あ、でもわたしそんなに濡れてないかも〜」

「何言ってんの、そのままじゃ風邪引くって…ってあれ、なんか顔赤くない?…動かないで」
女モノローグ
「顔近い近い近い近い!!これはあのそのおでことおでこで熱を測るという!!!でも近いって!彼氏だけど初の彼氏の家だし!?もしかしてそういう展開?そういう展開なの〜!?!?!?」

「熱は無さそうだな、ほら早く入ってきちゃいなよあ、もしかして…エッチな事考えてたりしてる?」

「んな!!!そ、そんなこと!初めての彼氏の家で急にシャワー浴びてきたからってそんな事か、考えてる訳ないだろうが!!」

「そっか…じゃー」

イメージ男が押し倒す


「…っ!…へ?」

「次はおでこじゃなくて、こことここ。くっつけようか」

「んな!ちょ!ま!」
女モノローグ
「雨の音。彼の手の温もり。シャワーも浴びてないのに体が火照る。彼の匂い。好きな匂い。幸せに包まれる。この時間が、永遠であればいいのに。あの時の私は…そう思った。。。」

END


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