本を探す図書館から、本と出合える図書館へ
瀬戸市を見下ろす小高い丘に建つ瀬戸市立図書館は、1970年竣工の歴史ある建物で、地元ゆかりの芸術家、北川民治の陶壁画で市民に親しまれています。2022年3月、図書館の顔である玄関エリアの企画展示棚が、本の表紙が見えるゆったりとした棚へと、大きく立体的に生まれ変わりました。図書館長の吉村きみさんは司書の資格を持ち、「趣味は図書館」とおっしゃる大の本好き。吉村さんに変更の目的を伺いました。
「従来の図書館は、来館者がこの本を読もうと思い借りに来られる、『探す図書館』でした。き