エホバの証人：交友関係の制限と、客寄せパンダ

エホバの証人として生活していた時の違和感の一つに、交友関係を「悪い交わり」として避ける様にと言う事を強調しておきながら、地元の人と知り合いだと、その人の所に連れて行って、紹介しようとするところです。

これが何気に嫌でした。

客寄せパンダが必要なエホバの証人の音信

私の住んでいたところは、小さな町で、JWが少なく「必要の大きな所」とされる地域でした。

そんな地域では、JWが頻繁にエホバの証人が訪れると言う状態で、地元民には煙たがられる状態になっていました。

なので、この土地に必要で来た奉仕者達は、再訪問をしたり研究生を得る事が困難な状況にありました。

その地域で育ち、JWにまでなった人は、「貴重な存在」ではありました。実際、その地域でJWになったのは、片手で数えられるほどです。そのため、その地域の訪問先の人の知り合い、親戚、元同級生と言った形のつながりがあると、再訪問などによく誘われました。

また、伝道の際に、家の人と私が知り合いであるなら、それを強調して話を進める事がありました。

正直な所、この様な仕方で信者を獲得しようとする姿勢には、妙な感じを受けました。

最初の頃、それこそ10代後半の頃ならば、まだ純粋に「エホバのために(*´▽｀*)」みたいなお花畑脳で付いていって、証言になる様にしてました。

しかし、ある時、ふと思ってしまったんですよ。

「これ地元民のJWは、客寄せパンダみたいなもんじゃね？」

人の気を引くためには、相手との共通点が多い方が会話を始めやすいとはいえ、毎度毎度、地元民であることを強調されるのは、下心ありありの証言に思えて、うんざりとしてしまいました。

交友関係を制限しながら、奉仕では仲良くなれると思う図々しさ

JWでは、散々「世の人」との交わりを危険な行為として教え、十代と言う時期を狭い交友関係の中を生きるように推奨しておきながら、伝道者としては、JWと地元民と良い関係性が築けるようにと促すのは、随分と勝手な話だと思わざるを得なくなりました。

私は十代の頃は、悪い交わりとして同世代との関りを最小限にとどめるような生活をしていたため、正直、地元民との深い関りはあまり無かったです。主に仲良くしていたのは、同じく聖書を研究している子や、親がJWの子でした。私自身、フレンドリーでオープンな性格では無かったので、さらに交友関係は狭かったのです。

その結果、高校を卒業してからは、JWでは無い地元民とまともな関りありませんでした。関わるとしたら、JWとしての私であって、地元民としての私では無かったのです。

それなのに、さも地元民JWになら、興味を持ってくれるかもしれないとか、すぐに仲良くなれるかもしれないと言う期待を寄せられたりされるのは、気分のいいものではありませんでした。

本当にJWの伝える音信に価値があるのなら、地元民を客寄せパンダとして連れて行かなくても、音信自体に興味を持ってもらえるでしょう。

そもそも、地元の知り合いがJWに入っているからと言って、それが理由で入信する様な場合も、しょうもないと思わずにはいられません。

人との関りが矛盾するJW

「世の人との交わりはダメ」でも、「奉仕では仲良く」と言うのは、中々バランスを取るのが難しいです。

普段は、「世の人」と言う差別感のある言葉を使い、一線を引いてその人たちと関わります。しかし、奉仕においては、相手に受け入れてもらおうとする態度は比較的、自分勝手に思えます。

例えるなら、営業マンが仕事としてフレンドリーかつゴリゴリに商品をススメてきておきながら、その営業マンが仕事終了後のプライベート時間にばったり遭遇した時に、こちらの顔を見て誰であるかに明らかに気づいた様子なのに、会釈も挨拶もすること無くスルーを決め込む感じと似ています。

こんな営業マンから勧められた商品は買わない方が良かったなと思わされます。そして、次からはその営業マンには近づきません。

（あんまり客と仲良くなりすぎると、変な客が付いてくるご時世でもあるので、ある程度、気を付けた方がいい場合もありますが）

何となくそんな冷たくドライな感じを思わせるJWです。

「世の人」と言いながら、「羊」を探すために、「異種交流を制限されたパンダ」を使おうとするのは、何とも矛盾を感じ、気分の悪いものとなりました。

追記

狭いJW社会の事なので、個人的には地域をハッキリと特定して書くことはしません。そのため、一体、そんな所があるのか？とか、話がよく見えないなんてこともあるでしょう。

せっかく読んで頂いているのに、申し訳ありません。

しかし、今後もこのような形で、地域や人はぼかした状態でブログを書かせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。