エホバの証人の活動 vs 仕事-不安

エホバの証人(以降JW)は日々の食事を得る事に対して不安になるなと教えています。

まぁ、分かります。「今日は何を食べるか?明日は何を食べるか?」と考えすぎるくらいに考えて、過度に不安になるなと言うのは分かります。

日々の糧をエホバが備えてくれる。エホバに仕えている者が飢える事は無いと言うのも文字面では分かります。

しかし、20代前半、大学に入る前、何とも言えない不安に襲われることが度々ありました。

エホバに頼ってれば何とかなる?


不安定な働き方をしていて、このまま40代に突入した時、自分はどうなっているんだろう?おそらく結婚はしていないだろうし、JW姉妹のパートナーと暮らすと言うのも何だか自分は嫌だなぁとかんじていました。

不安になったら「エホバが、スズメ一匹さえも気にかけている」と言う事を思い出し、無理矢理にもネガティブな感情を押さえつけると言う事を繰り返していました。

反面、行き当たりばったりで生きてはいけない。きちんと将来設計して、費用を計算せねば。物価とは数年経つと、対外、数字が大きい方へ変わる。では、給料は?果たして数字が大きくなるのか?もしも今の数字のまま、物価だけ高くなられてもかなわんぞ。

40や50代で体調崩しましたってなったら、人生「ゲームオーバー」くらいのヤバい局面に立たされるんじゃ?え、これ、エホバに頼ってれば何とかなる?え、なる?

心の中が忙しく不安な状況を想定しては、不安を抑え込みをくりかえしていました。

そして周りのJWの兄弟姉妹を見てみると、どうだろう?何とかはなっている・・・?  

そう、あくまで「なんとか」なっているだけでした。

でも、彼らの立っている場所はあまりにも脆く無いかい?と思わざるを得ませんでした。

例えば、精神病だと診断された姉妹がいました。彼女はきちんと働いていましたが、働き続ける事ができず、家族にも経済的には頼れなかったのでしょう、彼女のために募金を募る事になりました。

別の例では、事故にあった姉妹がいました。彼女もまた、病院での費用を払う事ができず、経済的に富むJW家族が彼女の費用を肩代わりしました。

これらの事が兄弟愛によってなされたと美談にすることはできます。

しかし、どうにも私はこの状況に直面したいとは思えませんでした。

誰かに助けてもらっても、申し訳ないように感じます。何だかいたたまれない気もしてしまいます。

この様な状況を見ていると、自分自身で一定の財力を持つ必要があると思えました。

不安は信仰の欠如?


元々、大学で勉強をすることには憧れもありました。専門学校で学んだことをさらに深掘りしたいと思っていました。

また、仕事のために法律面でクリアーしたい事もありました。法律面でクリアーできない事があるのも不安でしたので、やっぱり、大学にいったん入って学ぶことが、自分にとっては重要に感じました。

しかし、不安と言うのは尽きぬものです。

一つの不安を払拭したかと思えば、次の不安が襲ってきます。

大学に入れば入ったで、JWの仲間からどう見られるのか?エホバからどう思われるのか?本当に学位を得て稼いで行けるのか?

色んな不安が湧いてきます。

不安感が湧いては消えを繰り返しますが、大学時代は非常に楽しみました。人生の中で輝いていた時期ではありました。

しかし、不安を持ちやすいと言うのは、信仰の欠如として見られがちです。

信仰の欠如としてばかり不安を見ると、ただのネガティブな感情としてしか見る事がなくなりますね。でも、本当に信仰と直結しますか?

不安と言う感情、これは結構色んな要素をはらんでいます。

不安と言う感情をポジティブな面を見れば、将来の事をよく考えると言う事に繋がります。そのため、人生設計をしっかりしようと言う動機にもなります。

また、不安な感情がどうしても湧いてしまうと言う性質は、信仰と切り離して考えてみれば、自分自身がどの様に幼い頃に親に接してもらったかを体現しています。

私の親は毒親と言える特徴を持っています。そして、子供を不安に陥れるようなものの言い方や態度を示してきました。例えば、子供が泣いているのに無視する等です。

子供の頃の解消されなかった感情は大人になっても、持ち続けます。

これは、「不安になるな!」などと、体育会系的なノリで解決しようとしても、根本的な解決はされません。

マタイ6:27で、

「心配したからといって,誰が自分の寿命を少しでも延ばせるでしょうか」

そう、この言葉は確かにそうかもしれません。でもね、どんなに論理で自分の中の感情を抑え込んだり、消そうとしても、どうにもならない事があるんですよ。

だから、不安を感じる面は一つずつ潰していくしかないと結論づけた20代前半でした。

だから、とりあえずは仕事をどうにかするが自分の結論でした。


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