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ケータイゲームの移植作「永劫会事件」

『1999年7の月、人類は滅亡する。』
その恐ろしい予言と不気味な噂の数々から、世界情勢が不安定となった世紀末。
人々は心の拠り所として「救世主」を求め、全国各地で様々な新興団体が生まれていた。

予言の月である7月上旬。鞠浜台の河川で、男性の遺体が発見された。
男性はある新興宗教の幹部を務めており、当初はそのトラブルによる殺人事件だと思われていたが、遺体と同時に発見された「黒いカード」が、その裏に潜む巨大な陰謀へと繋がっていく…。

新米刑事、フリーライター、女子大生、そして謎の情報通。
様々な思惑を持つ4人の登場人物の視点を切り替え、複雑に絡み合う事件の全貌を解き明かせ。
本シリーズのシナリオライター・生王正生と、探偵・癸生川凌介の出会いも、今作でついに明らかに…!

DLページより

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000052453.html

『永劫会事件』とは『探偵・癸生川凌介事件譚』のシリーズ10作目です。
そもそも、この癸生川シリーズはケータイゲームとしてリリースされていた作品で、現在Switchにて移植版が遊べます~!
どれも面白いんですが、この永劫会事件は…別格というか、集大成と言える出来映えです!

つまり、めっちゃ面白い!
できるなら、1作目から遊んで欲しいです!

好きなところとかもろもろ

絵柄というかイラスト

初期のシリーズの絵柄は、絵柄というかドット絵でして…当時のケータイなら当然なのかもしれないけど、今そのままの状態でSwitchに移植されると、ちょっとしょぼい…です…
この辺はリメイクが欲しくなっちゃうんだよなー

そこいくと永劫会はシリーズの後半(?)なので、キャラ絵も進化してます!
なかなか可愛らしい絵柄です。
でも、サッパリしすぎてて、ちょっと物足りない感じもあります。
ま、その辺は好き好きなのでw
萌えとかイランって方にはそんなに悪くないのじゃないでしょうか?

ただ、作中あんまり絵は多くないです。
ほら、元がケータイゲームだからね!
容量とか厳しかっただろうし。
そんなところは最低限でいいんだよ!って感じでしょうか。
だからこそのリメイク希望なのですけど、まぁ無理なんだろうな……

ところで舞台の鞠浜って横浜がモデルだったんですね!
てっきり千葉あたりなのかと思ってましたw

キャラクターもろもろ

このゲームで一番魅力的なのはやっぱりキャラクター。
探偵の癸生川さん、助手の伊綱ちゃん、主人公の生王さん。
この三名をメインなんですが、三人とも面白いです~
正直、伊綱ちゃんはもうちょっとかわいげがあるほうが好みなのですが、助手としてめっちゃ有能だし、王生さんとのやりとりが楽しいのです。
(その伊綱ちゃんの乙女が見え隠れする「白鷺に紅の羽」はシリーズの人気作なので、きっとみんなも乙女らしさが欲しいんだ!と解釈してる!)

私が一番好きなのは探偵の癸生川さんなんですが、最初にプレイした「海楼館殺人事件」(ちなみにコレはシリーズ2作目で、DSの仮面幻影殺人事件が最初の事件だと思っていた)では、全然出番がなくて悲しかった……
と言っても、癸生川さんは基本出番が少ない!!
もっと活躍しても良いと思うの!!
あ、でも永劫会事件では結構出番が多いのでそれもあって好きw

主人公の生王さんはあまり言うことないんだよなー
伊綱ちゃんとのやりとりは楽しいけど、もっとしっかりしてよ!って思っちゃってねぇ。
ま、良い人なんですけどー(伊綱ちゃん的感想)

シナリオ

最初にも書きましたが、『探偵・癸生川凌介事件譚』はミステリのシリーズ物です。
1本1本はそれほど長編ではないですが、地味~にストーリーが繋がっており、永劫会事件はシリーズの集大成的お話です。
ここまでに、主要メンバーのコレまでの話しとかちりばめられてきていて、永劫会事件で、すべてがひとつになる。
というような構成。
なので、ファンの方々はこぞってどれからプレイしてもOKだけど、出来れば最初から…みたいなこと書かれてますね。
永劫会事件をプレイ済みの身としては同じこと言いたくなります。

でも、永劫会事件はこれ1本でも素晴らしくよくできたシナリオです。
内容が少しセンシティブな面があるので、人によっては受け入れられない方もいらっしゃると思いますが、本当に名作だと思います!!

ザッピングシステム

てのがあるんですよ!このゲーム!
当時のケータイゲームでこういうのなかったよなーと思うんですが、どうなんでしょう?

でね、このシステムでめちゃくちゃ面白くなってる!!
ザッピングシステムって今では珍しくないけど、このゲームではただザッピングするだけじゃなく、ちゃんと推理の一端を担ってるのがスゴイ所なのです!

選べるのは、新米エリート刑事の工藤貴樹、フリーライターの石上雅人、女子大生の妹浦澄佳、謎の情報通という4人。
もうね、この4人がどういう役どころなのかを推理しながら読み進めるのがめちゃくちゃ楽しい!!
このシステムがなければ、永劫会事件のおもしろさは半減してただろうな~と思うくらいのシステムです!!

そして未来へ…

永劫会事件で第一シーズンが終了。というのが通説です。(諸説あります?)
で、次は第二シーズンです。
ケータイゲームはこの後もでてます。

でも、私は未プレイなのです…

なので是非ともSwitchにも移植してほしい!!

お願いします!!

総括

やっぱりねぇ、シリーズ物ってのはいいのよ。
ちょっとづつ変わっていく登場人物達の関係性や、少しずつ明らかになっていく過去、すぎていく時間……

その積み重ねがたまらない!!

なので、こういうミステリのシリーズ物はたくさんたくさん世の中に必要だと思うんです!!
少なくとも私には必要だ!!!

つまり今回もミステリはいいぞ!

↓そしてミステリのシリーズ物と言えば!!(すかさず宣伝)



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