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みっきーのリアル登山者の端書き #486『森林の持ち主』

日本の国土の約7割は山林であり、そのうち半分以上が私有林(個人や会社が持っている森)となっています。

その私有林について、個人のものなのか企業のものなのかの指標は調べても出てきませんでした。
別の方法で企業が持っている山林の上位15社の合計を調べてみたところ、約46万ha。
そこから計算すると私有林全体の3%程度です。

ここから仮説してみると、私有林の多くは個人あるいは複数名義による共同体所有である可能性が高そうです。
古くは山林は里の共有財産というシステムがありましたし、ひょっとしたら共同体所有の方が多い可能性が高そうです。

多くの企業は環境に向けた山林の保全活動に取り組んでおりますが、個人や共同体ではなかなかそこまで手が回らないもの。
加えて山林の経済価値のひとつである木材の価値も、それほど高いものではありません。

ここから推測されるのは、ほとんどの山林が山林の整備維持に困難を抱えているのではないかということです。
実際に東海地区の少し山間部に入ると、放棄された森林らしき様子がうかがえることがあります。

日本の国土の多くを占める山林について、現状の理解とそれに対して何かできることを少しずつ積み重ねていきたいと思います。

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