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みっきーのリアル登山者の端書き#666『陰陽』

森林の状態については、
裸地

草原(草が生えている)

小高木(少し高い木が生える)

陽樹林(日の光でぐんぐん伸びる木が林を作る)

陰樹林(日の光が少なくても大きく伸びていく木が林を作る)
というような「遷移」というシフトを経ます。

最終的な陰樹林は、遷移の最終なので最も理想的な状態なのかと思っていましたが、先日木工家具店の方から「陰樹林だけだと、陽樹であるヤマザクラが育たないので困る」とおっしゃっていました。

確かにすべてが陰樹林になってしまうということは、樹種が限定されてしまうということでもあり、木工店さんが欲しい樹種もなくなることもさながら、陽樹との関係性で生きている生物も生存できなくなってしまいます。

何事もバランスが必要であり、割と自然界の中でも落雷・積雪・強風などによって遷移が巻き戻され、陽樹林と陰樹林のバランスによって多様性が担保されているようにも感じます。

中国で産まれた陰陽思想の中でも、陽が極まると衰退して陰が強まり、陰が極まると衰退して陽が強まるという、世の中の盛衰を示しているものがあります。

人生の中でも何かひとつを極めすぎるのではなく、陰陽のバランスをもって生活することが大事なのかもしれませんね。

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