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みっきーのリアル登山者の端書き#693『登山中、声が伝わらない話』

声というのは、意外ときちんと届かないもので、グループ登山で前後を歩ているだけでも、話している言葉が聞き取れなかったり聞き違えたりすることがあります。

なので、そういった行軍中にきちんと話を聞いてもらうには結構な大声を張り上げる必要があります。
間に一人挟んで話そうものなら、かなり大きなシャウトになりますね。

こうした事象が起きるのは、主に前を歩く人が後ろにいる人に向かって話すときです。
これについては二つの要因の重なりがあるように思えます。

ひとつは、行軍中は歩きながら後ろを向いて話すことができないので、必然的に口も正面に向いたままであること。結果声は正面に向かっていくので、後ろには飛びにくいものと思われます。

ふたつめは、周辺が自然環境であり、音の反射がしにくいこと。
人工物と違って硬質に音を反響する者は少ないため、真正面に飛んだ音は余計に拡散せずに吸い込まれてしまうでしょう。

声は形が見えず、自分の頭から発するものなので、自分にはよく聞こえます。
その分、相手にも聞こえているだろうという気持ちになりますが、割とそんなことはなく、きちんと相手の方を向いて話さないことにはきちんと伝わらないシチュエーションは今回の登山中の事例以外にもいくつかあるように思います。

ですので、相手にきちんと伝えようとするときは、まず相手にきちんと声という現象が届くかどうかを意識をする必要がありますね。

コミュニケーションには手を抜かず、きちんと伝えることを大切にしていきたいと思います。

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