見出し画像

みっきーのリアル登山者の端書き#537『蛇紋岩と植生』

蛇紋岩とは、岩石のひとつで「変成岩」という分類に含まれるものです。

大地を構成しているのはほんの少しの表土とその下に広がる岩盤です。
その岩盤がどんな岩石によって構成されるかによって、表土を挟んだ植物相にも影響があるとされています。

特に蛇紋岩はマグネシウムイオンを多く含む特性があり、その結果地表の植物は水分の吸収が阻害されます。その結果として通常その地域の気温、降水量に合わせて育つはずの植物が育たず、特異な植物相が形成されます。
そうして各地で見られる珍しい植物相のいくつかは「蛇紋岩地域」という独自性に紐づけられています。

表土の様子であれば、比較的観察しやすいものですが、その更に下の岩盤ともなると直接目にすることは叶わないレベルの根幹の情報となります。
目に見えるものではない大本の要素についてもしっかり把握することで、表面的な事象の理解・解決に繋がるということのように思います。

大地のレイヤーのように、色々な物事を各層同士で影響を与えるレイヤー構造で考えると、わかりやすいのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?